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2010年10月13日 (水)

<DVD>ギル・ギルティー イノセンス【MicroToMacro】

最近、何回かステージタイガーの病的船団を拝見していて、たしか観なくてはいけない溜まっているDVDに似た感じの作品があったなと。

久しぶりにDVDでもと鑑賞。2007年の作品。

病的船団が世間から見離された病的な人達を船に集めて繰り広げられる話に対して、こちらは冤罪を訴える罪人達が船に集められています。

病院の医療ミスを指摘した医師、地上げ屋の誘惑にのってしまった住人、パンを盗んだだけの少年、殺すほど殴ってないのになぜか相手が死んでしまった格闘家、事件に携わっているうちに見えない権力にはめられた弁護士、神を信じれなくなった男。そして、人間になりたがっている正体不明の女性。

全員、大きな見えない力に巻き込まれてしまった人たち。無罪を訴えるものの、船に監禁されて、ある目的地に向かって進みます。

船上では2人の男によって完全に管理され、厳しい労働の下で毎日を過ごします。

そんな生活の中、男たちは自分のことを語り始め、互いの考えを共有していきます。

ある日、この船の目的が明らかになります。政府の陰謀で彼らはどこかの離島に置き去りにされて殺されるということが分かったのです。

脱出を企てる男たち。正しい自分たちを救うため。自分たちが愛する、自分たちを愛する人たちにもう一度会うため。そのためには他人を犠牲にしても構わないという考えまでもが出てくる中で、彼らが最後に得た結論は・・・。

あらすじはこんな感じでしょうか。

単なる冤罪の男たちの脱出劇ではなく、最終的に命ってなんだろう、命って誰のものなんだろうみたいな考えを伝えてくる作品に仕上がっています。ラストシーンはそれを深く描いたものになっています。

このあたりがけっこう難しい。一人だけいる正体不明の女性が、ある意味、重要なキーパーソンになっているのだろうが、いま一つよく分からなかったというのが正直なところ。

白井宏幸さん。ここでは神を信じられなくなった男。とても暗くて何か大きな苦しいものを背負った男役。神は何もしてくれない、自分が正しくてもそれを認めずダメにする周囲の人間。そんなことなら、自分だけ信じて周囲を傷つけるのも仕方がないぐらいの極端な考えにまで至ってしまっている人です。これを覆すようなラストシーンでの自戒の演技はかなりさまになっており、さすがよく目を引く役者さん、昔から魅力的な方だったんだなと感じました。
この方、病的船団にも出演されており、どちらかというと頼りなくコミカルな感じ。他の客演で拝見する時もそんな感じが多いです。
好きな役者さんなので、ちょっと違った一面が拝見できて満足。

知っている役者さんがあまりおらず、一人お顔を確かめておきたかった方が分からず。
塚本修さんです。泥谷将さん、コーディーさんしか知らないので、消去法をすることもできず、結局分かりませんでした。どの役をされていたんだろう。
だいぶ前にこのブログにコメントを書いてくださり、関西小演劇界に舞台監督の概念を根付かせたとか脚本・台本の違いなど、けっこう勉強させていただいてので、役者としての姿も確認したかったのですがね。
まあ、また昔の違うDVDとかで拝見できる機会があるかもしれません。

作・演出の石井テル子さんの作品はなかなか難しいです。
設定や話の筋は比較的単純なだけに、深く潜むテーマを理解するところまではなかなか至らないです。

まだ、後2つ、同じ劇団のDVDがありますので、こちらも近いうちに。

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