« 小豆島八十八箇所遍路の旅 その18-2 | トップページ | 姫路にて父を思う »

2010年9月 8日 (水)

人を好きになって何が悪い。【京都ロマンポップ】100906

2010年09月06日 ART COMPLEX1928

千秋楽公演に伺う。
開演30分前にはちょっとした行列。平日の17:00という中途半端な時間だし、千秋楽とはいえ、すいているだろうと思っていたら満員御礼。
学生劇団の方も多く出演されており、仲間達も駆けつけているみたい。
おじさんは、やはりちょっと浮いた感じになる。

京都の劇団はほとんど観ていないので役者さんの名前をあまり知らないが、名の通った有名な方が出演されているのかな?、そんなに人気劇団なのここ?みたいに思っていたが、観終えた今なら納得する。
行列ができるに十分値する作品だった。うまく、千秋楽に潜り込ませていただけてラッキーだ。

民族戦争、宗教、同性愛。取り上げにくい深いテーマをベースに真面目に愛を描いた素晴らしい作品だった。
観終えて、少し色々と考えさせられるようなメッセージ性の強い作品。
役者さんの迫真の演技はもちろん、音響・照明・映像の効果も舞台を迫力あるものにしており、観劇ファンとしてはこれぞ演劇だという最高の演劇作品に出会えたことが嬉しい。
個人的には音響がすごいと感じた。劇場の影響もあるのかな。雨、爆音、ガラスの割れる音・・・、全て想像力をかきたてられ、そのイメージが明確に頭に浮かんでくるくらいにうまいこと出来ていた。
開演前、出張疲れでウトウトしていた時の雨の音は、本当にびくっとして起きてしまった。でもこれで、しっかり目が覚めたので、集中して観劇できた。

感想記事を書いている今、重大なミスに気付く。
パンフレットを買っておくべきだった。多分、帰り際ちらっと見た時に販売されていたような気がするんだが、少し急いで帰らないといけなかったのでスルーしてしまった。
役者さんをほとんど知らないので、誰がどの役をやったのかがほぼ分からない。
とても魅力的な役者さんが粒ぞろいだっただけに、もったいない。
今後のためにも覚えておきたかったが、まあ、本当に目を引く役者さんなら違う公演でも気付くだろう。

舞台は民族戦争が続くある国。
敵方の兵士に母を殺された少女は、呪いをかけられ老婆へと変身してしまう。
憐れみとあざけりの混じった感情で人々に接しられる少女は、ある日、昔、一緒に遊んだ女の子に出会う。
こんな姿になった自分を友達だと認めてくれる女の子に対する喜びはやがて愛へ変わっていく。

出会った女の子は敵方の人。許される恋ではない。
司教の娘でもある少女は、宗教裁判にかけられることになる。
国際弁護士やジャーナリスト、少女の元婚約者などの働きかけにより、少女に否定的だった民衆の気持ちは変わっていく。
しかし、根深い恨みを持つ民族戦争の中で、少女は・・・

ざっくりあらすじはこんな感じ。
ずいぶん短くなりましたが、人々の気持ちを変えていく話なので、そこは時間をかけて役者さんがじっくり伝えてきます。

笑いとかちょっとしたおふざけとかは一切なし。
テーマをしっかり追求した深い作品を創り上げられています。

役者さんは相当数が多いのですが、目を引いたというか一度舞台で拝見したかった方。沢大洋さん。
中野劇団のDVDで出演されているのを観た時から、何か気になっていて、きっと生で見たら、いい味出した芝居をされるんだろうなと思っていました。
今回は司教の役。人の汚さや苦悩の中にも、愛を感じさせるようなとても魅力ある役。思ったとおり、すごく魅力的な芝居をされる。迫力が違う。

後は、これまで拝見してしっかり覚えているのがお二人だけ。肥後橋輝彦さん、四方香菜さん。
肥後橋さんは最初、肉体派みたいな感じでちょっと出た後、しばらくどこにいるんだろうとか思っていましたが、最後に全てをぶち壊す役で出てこられました。何かに取りつかれたような表情は真に迫っていて恐く、前回拝見したのがちょっとお笑いだったのでそのギャップに驚きました。

四方さんは、あえていつも使っている言葉は書かないでおきます。ご自分の出演作品はこのブログ読んでいただいているみたいなので、気持ち悪いと思われても嫌だし。
言葉にすると難しいのですが、役どころの影響か、今回はしっかりしているというような印象です。弱さが秘められているのは分かるけど凛としているような感じ。とはいえ、元々がふわ~っとしている感じだからなのか、このシリアスな作品の中ではちょっと浮いているようなところもちらほら。
少女と影絵で遊び、最後の別れの時を過ごすシーンはとても素敵な表情でした。

う~ん、後は名前が分からない。国際弁護士の熱演、少女の元婚約者の不器用な愛、少女の近くにいつもいるちょっとおどおどした男のあふれる優しさ・・・。
個性的で違う公演でも拝見したいなと感じさせられる方が多かったです。

劇場を後にする時、しっぺ大会が行われていました。役者からしっぺを受けて我慢すればチケット代が安くなるようです。
わいわい盛り上がっていましたが、かなりごつい役者さんもそろっていたので、本当にケガするんじゃないかな。

ここは本当の演劇の魅力を見せてくれる劇団としてインプット。
次回公演にも期待。

|

« 小豆島八十八箇所遍路の旅 その18-2 | トップページ | 姫路にて父を思う »

演劇」カテゴリの記事

コメント

ドラマチックな内容の方がSAISEIさんには合っているようですね(内容が伴っているのが前提ですが)

しかししっぺですかw(゚o゚)w

投稿: まこと | 2010年9月 8日 (水) 12時43分

>まことさん
色々なイベント考えるよね。
そういえば、和も○子さんの猫写真キャンペーンやってるみたいだね。

投稿: SAISEI | 2010年9月 9日 (木) 08時31分

色々と考えてますねp(^^)q

しかし土曜日はほとんど仕事だから和の金曜キャンペーンには行けそうもないです(:_;)

投稿: まこと | 2010年9月 9日 (木) 12時36分

>まことさん
土曜も仕事かあ。
体気を付けて。
しかし、あの猫、ますます大きくなってるんじゃないかな。

投稿: SAISEI | 2010年9月12日 (日) 11時01分

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 人を好きになって何が悪い。【京都ロマンポップ】100906:

« 小豆島八十八箇所遍路の旅 その18-2 | トップページ | 姫路にて父を思う »