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2010年7月12日 (月)

Feile Ealain 2010パフォーマンス発表会【株式会社ストレートワード】20100711

2010年07月11日 うずらギャラリー

京都三条通りにある普通の家みたいなギャラリー。
家の前では若い人たちが、イベントの案内を元気よくしていました。
中に入ると普通の部屋。ピアノ・ハープが置いてあり、パフォーマンススペースが若干あるものの、後はソファーやイス、座布団が並んでいるだけという状況。
そこに、恐らくは出演者のお知り合いの方がほとんどなんではないでしょうか。年配の方から子供まで、まるで親類の集まりのような雰囲気です。
私はなんか紛れこんだおっさんみたいな感じで変な緊張感が走ります。
前々日にLINX'Sの主宰、石田1967さんも来ると言われていたのですが、まだ来られていません。知っている人が1人でも同じ空間にいると少し安心できるのですが。

そうこうしているうちに開演時刻になります。
かわいらしい恰好をした方が出て来られました。四方香菜さんです。
そう、今日のお目当てはこの方の一人芝居を見ること、そして所属されている演劇ユニットL3のDVDをゲットすることなのです。

今回の発表会の主旨をお話しされます。
現代芸術・文化を京都から世界に発信する草の根プロジェクトみたいです。
私自身、そもそも観劇するようになったきっかけはブラブラ歩いている時にたまたまやっていた千年女優という舞台に感激したからです。こういう街中でこのような発表会はフラリと寄りやすく、確かに色々な人に目を向けてもらういいきっかけになるのではないでしょうか。何事も最初のきっかけが大事ですから。
びっくりしたのは、四方さんの声というか、しゃべり方がとても綺麗だったこと。なんか本物のアナウンサーみたい。
どうも声優やアナウンサーなどのプロダクションが協賛されているみたいで、そこに所属している方々がパフォーマンスをするみたい。
レッスンとか受けたのかな。それとも芝居している姿しか拝見したことがないので、元々朗読とかすると綺麗なのかな。

まずは奥田逸美さんによるアカペラ。他に3人を引き連れての発表でした。
自己紹介とかしますが、緊張しているのが手に取るように分かる。会場も始まったばかりで、まだ打ち解けてない感じでしたからね。
なごり雪とLOVE LOVE LOVE。
さすがはプロ。歌うと緊張しなくなっちゃうんですね。
音楽はよく分かりませんが、アカペラはやっぱり落ち着いて聴けます。
残念ながら2曲で終了。まだ時間あったのに。

次の発表まで20分ぐらい時間が空きます。タバコを吸いに行こうかと思いましたが、なんせ会場が部屋みたいだから出にくいし、外は雨降ってるしで、仕方がなくおとなしくしています。
この間に石田1967さん、来られました。少しお話して、こちらの緊張も解けました。

いよいよ私にとってはメインイベント一人芝居です。「チェリー」。
先ほど、かわいらしい恰好をされていましたので、その姿を想像して待っていると・・・、
すっかり変わっていました。いまどきのイケイケ女子高生。
踊りだします。以前、LINK'SでL3として拝見した時も最初おかしな緩いダンスを踊られていました。
オープニングのダンスでまず客を引き付けるという策略なんでしょうね。これ、私は、ものすごく引きますけどね。踊り終えられてから、冷静になってもう一度付いていこうとするような感じです。

作品の感想は、偉そうな書き方ですが、かなり高い評価です。
あまり大げさに書くとお世辞みたいになってしまうので嫌なのですが、一人芝居って面白い?と聞かれたら、この作品を例に挙げて面白いことを説明すると思います。
一人芝居はそれほど観劇した経験はありませんが、私の中では大きく2つに勝手に分けています。
役者さんの持つ世界観を表現した作品と話の内容、動きや間合いなどで楽しませる作品。
前者は話の内容うんぬんより、役者さん自身のすごさに圧倒されます。後者は笑いながら構えることなく気楽に楽しめ、役者さんの計算されたエンターテイメントに感動する。
今回はどちらかというと後者よりかな。
どちらにせよ、一人芝居は私にとって作品に関わる人たちへの敬服を感じやすいものです。

内容自体は女子高生の普通の会話。ラブレターを渡して放課後に会う約束をしている女の子とその相談にのる女の子の会話。
基本的に大好きなパターンでした。
1つの話を表裏からの視点で描くという形。小説とかでもこの手のものが大好きなので、とても楽しく観れました。
この方はすごいなあと感じたのはラスト。これだけでは終わらず、もう1つの視点からの話も入れ込んだ作品になっていました。いい具合にオチがついていました。
見事に計算された脚本に感服です。

間近だったので表情もしっかり拝見できました。役者さんというのはけっこう顔をめまぐるしく細かく動かしてるんですね。かわいらしい表情はもちろん、ずいぶんな不細工顔もまた魅力的でした。
所々に盛り込まれている笑いも、すんなり入り込んでくるし、高評価というのは間違った判断ではないでしょう。

まだ発表会は続きますが、別の用事があったので会場を後にします。
もう1つの目的、DVD購入。でも物販コーナーに無い。
「机上のクローンってやつは無いですか?」。ちょっと恥ずかしいけど、スタッフの方に問い合わせます。
高校の先生らしく、高校生の引率で来ただけなので分からないとのこと。聞いてきますと言って、どこかに行かれてしまいました。
しばらくすると、ご本人が来られてしまいました。
まさかあこがれの女優、ご本人に面会できるとはねえ。と言っても、緊張してほとんど会話はしていませんが。

2回目の本番20分前。
お忙しいところ、本当に申し訳ない。役者さんにとっては大事な時間だったでしょうに。
でもずっと欲しかったんですね。L3がお気に入りなんです。

無事購入。素晴らしい公演を見せていただいた御礼も兼ねて、次回公演のチケットも購入しておきました。めちゃくちゃ安かったけどいいのかなあ。後輩の分も買っていけば良かった。観劇の後、京都で飲むのもいいですからね。

1つだけ、わがまま言っておくと、各演者さん2回発表されるので、発表時間をもう少しずらしていただればありがたかった。
せっかく京都に来たので、この日に公演のあった烏丸ストロークロック、劇団拳銃ストリップのどちらかを観に行きたかったのです。
でも、四方さんの発表時間が13:30、14:30では、完全にかぶってしまい断念せざるを得ませんでした。
まあ、そちらを捨てての観劇になりましたが、多分、選択は間違っていなかったと思います。
とても楽しい発表会でした。

Dscn0752

購入したDVDと役者さんの写真入りチケット。DVDは欲しいと思ってから半年かかってようやく入手できました。
チケットは購入する時、選びながら思ったのですが、写真うつりが異常なくらいにいいなあ。
いや、綺麗な方ではあるんだけど、ここまででは・・・。

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コメント

気持ちと息を整える合間にお会い出来て良かったじゃないですか(^O^)


かわいらしい方ですね

投稿: まこと | 2010年7月12日 (月) 12時29分

>まことさん
それにしても、狭いところだったよ。
和の座敷ぐらいじゃないかな。

投稿: SAISEI | 2010年7月13日 (火) 11時19分

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