火曜日のゲキジョウ30×30【激団しろっとそん×ego-rock】100706
2010年07月06日 インディペンデントシアター 1st
どうも最近、火曜日に打ち合わせが入るので、先々週、先週とこの火曜日のゲキジョウを観劇できず。
今週は、好きな劇団ダブルなので、迷う必要無し。
打ち合わせなど初めから無いかのように、抜け出しました。明日何か言われるな。携帯に着信入ってたから。
まあ、そんな犠牲を払っても観劇して良かったというのが2劇団通しての感想。と言うか、かなり良かった。
最初の激団しろっとそんを拝見して、これは相当いいぞ、30分作品なので今年観た普通の作品と同じ土俵での評価は出来ないがトップクラスだぞと思って満足してたら、その30分後にはさらに満足させられた。ego-rockはちょっと感動するぐらいの素晴らしさだった。
この企画、各劇団交互に2回ずつ公演し、1枚のチケットで2本観ることができます。私は最初に2本を観たので、このまま残ってもう1クール観てやろうかなと思ったぐらいです。ばれたら恥ずかしいのでもちろんやっていませんが。それと今日は時間が無かったので。もし、時間あったら、もう1回チケット購入して観てた可能性は高いな。
激団しろっとそん:「POST☆MEN~お届け物はなんですか?」
旗揚げ公演の時も思いましたが、話がすごく良く出来ている。
私の想像力等の乏しさはあるにしても、こちらが思い描くように全く話が展開せず、終始、意表をつかれた形になるからワクワクします。でも、あらすじを書きにくいんですよね。頭の中には残っているのですが。
後から自分が思い出せるぐらいに書き留めておきます。
花の名が人の名として捧げられる世界。
これまでは名を持たなかった孤児にも花の名を与える法律ができ、第1号として選ばれた孤児のところへ花を管理する政府の2人が花を届けに向かう。
この2人、花の栽培のスペシャリストのガーデニストと花の名を与えるポストマン。
しかし、孤児は花を嫌っており、受け取りを拒否します。
そんな中、花を管理する政府を滅ぼそうとする謎の組織の3人組が現れ、孤児と協力して、その花を略奪しようとします。
ところが、孤児はガーデニストと話す間に花を好きになっていきます。
一方、組織の3人組は裏切り者が現れたりし、事態はおかしな方向へと向かっていきます。
そして・・・
これぐらい書いておけば、後からでもきっと思い出せるはず。
要はファンタジーワールドですね。実際は、話の中にいっぱい小ネタが仕込まれており、笑いが所々に入ります。旗揚げ公演の時は、あ~かわいらしいねみたいな笑いでしたが、今回はちょっと本当に面白くて笑ってしまったところが幾つかありました。
旗揚げ公演の記事で一部の役者さんからコメントをいただいたので、その御礼も込めて各役者さんの感想を記しておきます。キャラが濃すぎて書きにくいんですが・・・。
と言っても、まだ顔と名前が完全一致していないみたい。混同しているところがあるかもしれません。
宵河くろさん。ガーデニスト。前、メイドだった人だよね。萌え系が一転、かっこいい人という印象になってしまった。ちょっと宝塚っぽくてお似合いの役だった。エリートって感じが嫌みなく出てる。
みつもりさん。ポストマン。この方は多分、初見なはず。予告編で拝見はしているのでしょうが。上のあらすじでは書けなかったけど、けっこうキーマン。最初は、ダメダメ君みたいな感じのキャラなんですが、後半、裏で全ての手を引いていたという影悪になります。観終わった後は後半の印象しかありませんでしたが、こうして書いてみると最初はダメっぷりが違和感無くはまっていた感じでした。素人には分からないように役をビシっと切り替えられたのでしょう。見事なものです。
しろさん。孤児。印象があまりにも違いすぎて、間違ってるかもしれませんが、前、くのいちだった人かなあ。きつめの美人さんの印象でしたが、今回は少年になっちゃてますものね。つっこみ上手なんですね。絶妙な間にけっこう笑わせてもらった。
たるきりねさん。謎の組織の一番偉い人。この方だけ、旗揚げの時と印象変わらず。面白いこと言ったり、変な動きしてたりしてもずっと冷静だなあ。前も書いたけど、笑顔も見てみたい。
ぼんてんべすさん。謎の組織のいじめられ好きな人。前、悪魔だった人なはず。かわいらしいという印象に、おかしな子というのを加えておけばいいみたい。この方も意表をつくところに関係しています。だから、後半の印象は相当最初と変わってしまいます。まあ、役者さんはみんなそうなんでしょうが、変わり方がやっぱりすごい。後半だけみたら、かわいいなんて言葉は絶対書かない。ものすごく悪い表情してました。
大牧ぽるんさん。関係ないですが、お誕生日おめでとうございます。石田1967さんのブログは必ずチェックしているので、そこで知りました。謎の組織のおかしな人。この話を作った人なんだと思うとすごいねとしか書けないですね。奇妙な世界観に話の展開、全てが目新しく楽しく観れました。おちょくったような明るく元気な雰囲気は相変わらず健在でした。最後の方で、腕をとられた時に見せる表情がなんかぞくっときました。
長くなってしまいましたが、まあ、結論はかなり良かったということです。もう少し時間を長くして話を膨らませてもらっても楽しめたのになあという感じです。
1つだけ気に入らなかったこと書いておきます。最初の方で役者さん全員が同じセリフしゃべるところ。全然シンクロしてないのは演出なのかなあ。声質が少し特徴的な方が多いのでそもそもシンクロは感じにくいのかなあ。
いや、個人的にぴったり合ってるとそれだけですごいと思って、その作品評価を上げてしまうぐらいなので、そんな技も見せて欲しかったというだけですが。
ego-rock:「彼女の欲しいモノ」
傑作だったと思います。話の内容もいいですが、女優さんの演技が素晴らしかった。息をのみました。
強いて難点を挙げるとすれば、目のやり場に困るというぐらいですかね。
前のお客さんの頭の間からでも覗き込んで舞台を見ようとする一生懸命な自分に途中苦笑いをしました。
愛人のもとへ通うお偉いさん。
今日も愛し合い、愛人はおねだり。車でも何でも買ってもらえます。
男なんてちょろいもの。そう女はいつも思っています。
ある日のおねだりはペット。自分の好きなようにできるペットです。
早速、秘書に用意させます。
連れてきたのはかしこくばっちりしつけされたメス犬とメス猫。
でも気に入りません。まず、メスがダメ。自分と同じ匂いを感じて嫌みたいです。ダメなオス、しつけが必要なオスを要望します。
新たに用意されたのは、お偉いさんの部下。
仕事で対立することが多く、条件に合うと判断されたようです。
当然、部下は反発しますが、お金が必要なのでしばらくペットになることを承諾します。
その生活の中で、徐々に女に洗脳されていく男。
お偉いさんが迎えに来た時には、すっかり従順な男になってしまいました。
そこに来客を知らせるベルが鳴ります。
そして・・・
この劇団特有のエロくて暗い雰囲気を抜群に生かした作品でした。元々、じわ~っと客を引き込むような形の作品を拝見していますが、今回はそれが特にでてる。
救いのない切ない終わり方ですが、それもまたこの劇団ならではでしょう。
しろっとそんにならって、こちらも各役者さんの感想をと思いましたが、まあ、こちらは1人だけでいいでしょう。
ちょっと書き疲れちゃった。
佳波芽衣佳波芽依(2013.05.03 コメント指摘で訂正。申し訳ありません)さん。愛人。エロさ、計算高さ、猟奇的な感情、不安、切なさ・・・、幾つの表情をされたんでしょうかね。独断場に近い状態でした。最後の切ない表情は頭に残ります。終演時に拍手が少し強めに起こったような気がしますが、間違いなくこの方への賞賛が大きいと思います。
1人と言ったけど、秘書の津野あゆみさんは記しておかないといけないか。初見ですが、面白い役者さんだった。この作品の緊張の中の緩和担当ですかね。
ペットの犬と猫。ナガセさんとミズタマオさん。どちらもかわいかったな。動物役であんなにかわいいのも珍しい。
後3人だから書いておこう。
ガブリエルさん。お偉いさん。いやらしい貫禄がありますからね。お似合いと言えばお似合い。
丈太郎さん。部下。中性的でスマートな感じの方。苦悩の中でだんだん崩れていく様子は分かりやすかった。最後の洗脳されちゃってる姿は目つきとかも変わるんですね。役者さんはすごいね。
加門功さん(劇団ヴァダー)。上のあらすじには出てきません。現実世界の愛人の夫。もう妻への興味は失ってしまって、それを開き直って妻に接する夫です。妻の歪んだ感情の源といったところでしょうか。この人も嫌な男っぷりを出される。
こんな感じでしょうか。
私は今回、相当評価高いです。ここの女優さんが出演される作品は今後チェックすることになると思います。
あと、この企画は最初の公演前に両劇団のちょっとしたイベントがあります。
今回は若さあふれる激団しろっとそんと大人の魅力ego-rockということで、ちょっとした対決芝居形式でダンスをされていました。
これがけっこう本格的。合同で練習とかしたんでしょうね。
しろっとそんの方々はもちろん、ego-rockも大人とはいえかわいらしさと綺麗さを兼ね備えた方々の集まり。アイドルユニットみたいな感じで踊っていました。こういうノリが苦手なので、手拍子もせずにずっと見入っていましたが、ずいぶん楽しい雰囲気でした。
仕事の都合はあるのでしょうが、このアクトショーを見てから、最初の公演を観るのがお勧めです。場合によっては、今回みたいに素晴らしかった場合、もう一度観ることもできますしね。
火曜日のケギジョウ、いい企画だなあ。
まだまだ続くので、なるべく見落とさないようにしないと。
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コメント
先説明の 花の名前が人の名前にって なんか良いですね(~o~)
私事ですがまたまた人事異動で現場から離れる事になり すされた気持ちが温かくなります
しかしホントに仕事サボって観劇してるんですね
投稿: まこと | 2010年7月 7日 (水) 06時20分
>まことさん
仕事をさぼっているのではなく、明日頑張る気力をもらうために観劇しているのです(*^-^)
それにしても、人事異動。現場の後輩たちの方がすされた気持ちになってるんじゃないか。あなたという上とのフィルターを無くすんですから、横暴なことが下まで降りてくるかもしれません。
愛知出張作らないとな。じっくり飲みたいですものね。
投稿: SAISEI | 2010年7月 7日 (水) 10時07分
目詰まりばかりのフィルターですがf^_^;
SAISEIさんへ質問です 堺市は近いですか?
投稿: まこと | 2010年7月 7日 (水) 12時18分
>まことさん
職場でのフィルターは詰まるのが役目だからいいんですよ。
つ~つ~じゃ、意味無いですから。
境市は大阪よりももっと南で、豊橋から名古屋ぐらいの感覚でしょうか。意外に遠いところです。と言っても、私の住んでるところからでも1時間かからないし、大阪からだと30分ぐらいです。
出張でもありますか。
時間あるなら、大阪ででも。
投稿: SAISEI | 2010年7月 7日 (水) 18時28分
今回もご来場ありがとうございました!!
今度も良い作品を作れるように日々精進いたします!
ありがとうございました!
投稿: 大牧ぽるん | 2010年7月 7日 (水) 23時32分
>大牧ぽるんさん
今回は会場も広いので、よりいっそう元気に演じられる皆様の魅力がよく伝わってきました。
次回作も期待しております。
ありがとうございました。
投稿: SAISEI | 2010年7月 8日 (木) 09時38分
観劇ありがとうございました!!
次はまた遠くなってしまいますが
今回よりもさらにパワーアップしていくので
ぜひご来場ください!!
それでは突然失礼しました!!
投稿: くろ(ハルジオン) | 2010年7月 8日 (木) 12時52分
>くろ(ハルジオン)さん
なかなか男役がお似合いでしたよ。
もちろん、前は前でかわいらしかったですが。
次回作まで時間空きますが、楽しみに待っております。
よりいっそう元気にご活躍ください。
投稿: SAISEI | 2010年7月 8日 (木) 16時46分
正しくは佳波芽依
投稿: 通りすがり | 2013年5月 3日 (金) 00時57分
>通りすがりさん
ご指摘ありがとうございます。
申し訳ありません。
訂正しました。
投稿: SAISEI | 2013年5月 3日 (金) 12時35分