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2010年6月17日 (木)

<DVD>スターの星【Atelier THANK-X】

もう5本目のDVD鑑賞になるが、後半になるにつれて、つまり最近の作品に近づくにつれて、少し全体的な元気が無くなっているような気がします。

劇団のベースはどの作品も同じものがあるので、それにこちらが慣れてしまった感は否定できませんが、どうも最初に感じた大きな感動が得られない。

この作品は大阪がテーマの人情味あふれる話。

東京で活躍していた女性歌手が自分を見失って歌うことが出来なくなったために失踪。ある雑誌で読んだ「道頓堀は女の涙でできている」という言葉を思い出して大阪にやってくるところから話が始まります。
マスコミは失踪した歌手の特集で騒ぎ始めています。

行くあても無い女性歌手はひょんなことから大阪の芸能プロダクションで掃除婦として雇われることになります。そこには、暗い過去を持つ社長、元気なマネージャー、昔は売れていた音楽家、売れないお笑いコンビやマルチタレント達がいます。そして、事務所に勝手に出入りする威勢のいい大阪のおばちゃん達。
みんなは女性歌手が最近騒がれている失踪した歌手だとは知りません。
東京出身の女性歌手は、みんなの親切がおせっかいに感じてしまうものの、何とか仲良くやっていきます。

ある日、東京から有名なプロデューサーが事務所にやってきます。女性歌手は知り合いなので、着ぐるみを着て、変装して対応します。みんなは何とか認められようと必死に芸を見せますが、惨憺たる結果。特にお笑いコンビの1人の女性は芸能界を辞めろとまで言われます。

女性歌手はそのプロデューサーがいい加減な人であることを知っていますので、気にするなと励ましますが、女性は相当ショックを受けた模様。芸能界を引退することも考えます。
よくよく話を聞くと、元々は歌手志望。それならば、最後に歌手をもう一度目指してみようという提案が受け入れられ、女性はもう一度頑張る覚悟をします。
そして、女性歌手に歌の指導をして欲しいと言いだします。
歌を歌えなくなっている女性歌手。でも、頑張る彼女を見て、徐々に歌を取り戻し始めます。やがて、変装した姿ならばしっかり歌えるぐらいまでに。

再びやって来た東京のプロデューサー。女性も再度、歌でチャレンジするつもりです。でも自信がまだ無いので、女性歌手と一緒に歌うことにします。もちろん女性歌手は変装して。
結果は、見事に目をつけてもらえました。でも、その目をつけた人は女性歌手の方。デビュー決定です。
女性は今度こそ完全にあきらめます。恨みも何も無い、やれることはやったという笑顔で女性歌手に自分の分も頑張ってという言葉を残して田舎へ帰ります。

デビューが近づいたある日、新聞に記事が出ます。そこには失踪した歌手の写真が。東京のプロデューサーが気付いて、マスコミにネタを売ってひと儲けしようとしたみたいです。女性歌手の素性がみんなにばれてしまいました。さらに、事務所の社長はそのことを始めから知っていたみたいです。ぐるだったのかと怒り、飛び出す女性歌手。

道頓堀のほとりでぼんやりしていると、事務所の仲間たちが駆けつけます。女性歌手が東京で所属していたプロダクションの社長とこの大阪の事務所の社長は実は昔のバンド仲間。自分たちの好きな音楽が出来なくなって、方向性を見いだせなくなり解散したみたいです。今の女性歌手と同じような状況です。
東京の社長は、何とかしてやって欲しいと大阪の事務所の社長にお願いしていたみたいです。おかしなプロデューサーに邪魔されたのは大きな誤算でしたが、彼女を救おう、自分達と同じような道をたどらせないようにしてあげたいという気持ちだったのです。
仲間たちは、どこへ行こうと一緒に働いた仲間。自分の好きなように生きればいいと励まします。そして、最後に歌って欲しいとお願いします。道頓堀に響く綺麗な歌声。道頓堀は女の涙でできている、この言葉は大阪の社長が作った言葉でした。

女性歌手が去った事務所。いつものような生活がまた始まります。大阪人はくよくよしません。元気ならば、また会えるという精神です。
ある日、事務所に1人の女性が入ってきます。慣れないおかしな大阪弁を使う女性。雇ってくれと言っていますが・・・。

全体を通して、こてこての大阪弁や大阪ネタが散りばめられ、大阪人ならば共感しやすいほんわかした作りになっています。

生きる方向性を失った人が、他人との接触の中で何かを掴んで進みだすというのはこの劇団作品の共通性だと思います。いつもは、その失った人が橘ユウスケさんという頼りない役がぴったりはまる役者さんですが、今回は浦川舞奈さんという女優さんになったというところでしょうか。失ったと言っても芯の強さみたいなものは感じさせられ、そのあたりは橘さんの時とは大きく違うところ。男性だからか、どちらかと言うと橘さんの方が共感が得られます。本当に放っておくとこの人の人生終わりだなあとか進みだしてもまだまだ不安だなあという雰囲気は女性の場合はありません。何とかやるんじゃないの、これで本当に強く進んでいくなというしっかりした雰囲気が出てしまうからです。

まあ優しさをベースにしている作品は好きですし、この劇団ほど露骨にそれを出してくるところも少ないので楽しく鑑賞はできました。

とうとう、購入したDVDがあと1本になってしまいました。昔の作品から遡ってきましたが、最後は古い作品です。DVDが無く、VHSだから最後に回していたのです。
上記したように少し最近の作品になるにつれて印象が薄れています。
きっと、最後のVHSは一番最初に感じた感動をふたたび味あわせてくれるのでは。

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