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2010年6月21日 (月)

夏、縁側にありんこ【しろみそ企画】100620

2010年06月20日 芸術創造館

劇団としては3回目の観劇。コンスタントに公演されるので、観劇スケジュールに必ず予定を入れる固定劇団になりました。

客演さんの影響か、劇団暇だけどステキと同じような、設定はとんでもないけど、ほんわか楽しい作品をされるところです。

今回の作品もこれまでの流れと同じ雰囲気の楽しい作品。楽しく笑い、幸せな気持ちにしてくれました。

舞台はある家の庭先。
どういうわけか黒軍団と白軍団の対立する2つの忍者グループに狙われています。
どうやら、この家に眠る財宝が目当てのようです。

この家の家族。
元気のいいおじいさんと威厳のあるその娘。娘にはこきつかわれる婿養子の旦那がいます。
子供は3人。いつまでもしっかりしない長男、しっかりものの次男、剣道の稽古をかかさない気の強い妹。

ある日、長男が結婚を考えている彼女を連れてきますが、おじいさんに大反対されます。お金が目当てだと思っているのです。2人はアツアツのバカップル。何とかおじいさんを説得しようとします。

一方、忍者の方。財宝のありかを知るおじいさんを狙いますがなかなかうまくいきません。その家は幻術師の家系なのでことごとく作戦が失敗するのです。
そのうち、黒軍団のある男はその家の娘に恋をしたり、もう1人の男は白軍団の女忍に惚れたりとぐちゃぐちゃになっていきます。
そして、白軍団のボスがその家のお父さんであることが判明します。婿養子のため財産を奪い取って見返してやろうとしているのです。
さらに、白軍団のリーダーは次男。財産を奪えば、お金の問題が無くなり長男の結婚がうまくいくと思ったようです。

そのうち、さらにとんどもないことが判明します。黒軍団のボスは長男の彼女。本当にお金目当てで長男はだまされていたのです。
そして、不幸なことに長男は実は養子で実の子供でないことも判明します。これは幻術師の血を引くお母さんが幻術で周囲全ての人をだまして、本当の子供と思い込ませていたみたいです。

ショックを受けた長男はすっかり落ち込みますが、お父さんは実の子同然だと何も気にしない態度です。次男もいままでどおり、お兄さんであると思っています。それでも気持ちの整理がつかない長男はひねくれてしまっています。それに持ち前の人のいい性格でいまだ彼女にだまされていることは否定しようとしています。

全てがバレた黒軍団のボス、つまり彼女は有能な相棒を連れて、ついに強硬手段で財宝を奪い取ろうとします。妹を人質にとったのです。黒軍団の忍者たちは孤児あがりの窃盗団。仲間の1人の親が見つかって、会わせるという殺し文句で操られています。

絶体絶命の状況。長男は妹を助けようとします。でも、長男の力でかなう相手ではありません。お母さんが幻術のパワーを長男に吹き込みます。黒軍団の忍者たちも仲間こそが家族だから、親に会わせるような理由で悪に加勢するのはやめて、長男に力を貸します。そんな色々な力を借りて、見事救出。

事件が解決した家。
すっかり正装した黒軍団の忍者。妹を食事に誘いに来たみたいです。
もう1人の黒軍団に忍者と白軍団の女忍。またどこかで会えるだろうという言葉を残して2人は別れます。
長男がまた彼女を連れてきます。以前のようなアツアツぶりは彼女の方にはありませんが、長男は以前と全く態度を変えず相変わらずのアツアツぶりを見せます。ぎごちないながらもそんな長男に心を本当に許し始める彼女。
威厳のあるお母さんに、相変わらずこき使われる婿養子の旦那。元気のいいおじいさん。
あれだけの事件があったにもかかわらず、以前と何も変わらない生活が始まるようです。

あらすじはこんな感じでしょうか。要はドタバタコメディーのハッピーエンドパターンです。

劇団の放つオーラなのか、基本的に全てがふんわりしたような雰囲気で話が流れていきます。

役者さんはさすがという方々ばかりです。

おじいさん役のなかしまひろきさんはちょっとぼけたような元気のいいキャラクターが分かりやすい。
お父さん役の井上キホーさん(劇団暇だけどステキ)は、さすがの貫録。頼りないけど優しいお父さんをさせれば天下一品です。
長男役は堀真也さん(劇団暇だけどステキ)。この方も同じ。優しい雰囲気が出てる。
妹役の中山明菜さんは前作も一見普通そうなんだけど、周囲と少し異色な特徴的な役どころなので目がいきやすい。個性ある独特の他のキャラクターたちをうまく回しているような感じがします。
鈴村智子さん。最初はかわいらしい彼女で後半は悪だくみがバレて悪い女。最後は自分がしたことを考えて素直になれない感じのちょっとしたツンデレっぽい女。見事に変化していました。前作の影響なのか、やっぱり悪い感じ表情の方が冴えて見えます。

次回は11月。3回観劇してハズレ無しなので、もう間違いなく観に行くことになるでしょう。

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コメント

久しぶりに閲覧(。。;)しましたがホンワカした面白そうな内容ですね

投稿: まこと | 2010年6月21日 (月) 17時11分

>まことさん
本当に久しぶりですね。
寂しいじゃないですか。読者少ないんだから、もっと見てくれないと。
神戸は無事、開院しましたよ。
ゆっくりお話ししたいんだけど、なかなか行けなくて。

投稿: SAISEI | 2010年6月21日 (月) 23時32分

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