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2010年5月 5日 (水)

いかけしごむ【toy-2 Produce】100504

2010年05月4日 インディペンデントシアター 1st

傑作戯曲の「いかけしごむ」という脚本を、3つのチームが各々異なる演出パターンによって公演するというものです。

観劇したのは、いかチームの近藤ヒデシさん(COMPLETE爆弾)、河上由佳さん(満月動物園)、川端優紀さん(ミジンコターボ)。

基本的に男と女二人の会話劇。
手相占いの机、座るなと書かれたベンチ、垂れ下がるいのちの電話の受話器だけの舞台です。

そこに現れる女性。謎めいた雰囲気で淡々と語り始めます。
さらにゴミ袋を持った男がやってきます。
女は男に対して、嫁に逃げられて自分の娘を殺した、ゴミ袋にはそのバラバラ死体が入っているということを現実だと説き伏せようとします。
反論する男。そんな事実は無いし、ごみ袋には烏賊が入っていると言います。その烏賊で消しゴムを作る発明をしたと言い張ります。そして、それが原因で消しゴム協会に雇われたブルガリアの暗殺団に狙われているというのです。
淡々と語る女に男はどんどん追い込まれていき、現実、妄想の区別がつかなくなります。
女に取り上げられたゴミ袋。中身をぶちまけられます。中にはバラバラの死体。自首するように言われた男は舞台を去ります。
一人残った女のもとに警官がやってきます。先ほど男が殺される事件があり職務質問をしたいようです。訳の分からない事件で、何でも死んだ男は烏賊が入った袋を持っていたとか。
警官が去った後、女が最後に語ります。自分は昔、夫と娘を置いて家を出た。そして、後に夫が娘を殺したということを。

あらすじは、書くとこうなりますが、何か良く分かりません。
女性が淡々と語りながら男をどんどん追い込むことによって、こちらも何が本当の現実なのか、だんだん訳が分からなくなります。

とにかく奇妙な世界観の中で、女性の狂気が心に残るような感じです。

さて、これをあと残りの2チームが演出を変えて行うようですが、どう変わるんでしょうかね。興味があるので、明日、もう1チームだけ見てみようと思っています。

このチームを見た限りでは、女優の河上由佳さんの淡々とした語りに引き込まれる感じです。責める女に、どんどん食いつぶされる男。この関係をいじったりするのでしょうか。ちょっと楽しみです。

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コメント

なんか・・・。

『世にも奇妙の物語』みたいwww

少し怖さを感じますね(;´Д`A ```

投稿: mio | 2010年5月10日 (月) 00時16分

>mioさん
有名な戯曲みたいです。
恐さを感じるのは確かで、独特の雰囲気があります。
昔は、こういう作品は完全拒絶だったけど、最近は少し魅力を感じるところも出てきましたね。
それでも、もっと気楽な作品の方が断然好きですが。

投稿: SAISEI | 2010年5月10日 (月) 01時08分

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