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2010年5月24日 (月)

プリンス=プリンセス【激団しろっとそん】100522

2010年05月22日 中崎町ムーブファクトリー

旗揚げ公演。・・・だったんだ。
劇団名だけはLINX'Sがらみでよく聞いており、自分の中では有名劇団になっていたので、もう何回か公演されているのかと思っていました。

ずいぶんと小さい劇場。
開場前に到着すると、受付には石田1967さん。LINX'Sの主宰ですね。そして、ブログで知りましたが、この劇団の団長さんが娘さんらしいです。

入ると舞台は6畳一間ぐらいの小さなスペース。
その舞台上で物販開始。団長さん自らも物販員として登場。これは顔見知りの人しか購入できない。さすが平均年齢19歳の劇団。枠にはとらわれないんだなあと興味深く見ていました。
その後も開演直前まで30分ほどずっとおしゃべり。芝居前に緊張とかしないのかな、初日だからいいものの、これを全公演続けたらクタクタだろうに、肝っ玉座ってるなとか感じると同時に、サービス精神は立派なものだと感心。
と、こんな感じでかなり引いて見てました。

この感覚は始まってからも。
だって仕方がないですよ。作品テーマがギャルゲーなので、アイドルみたいな若いかわいらしい役者さんたちが二次元キャラクターの恰好でどんどん出てくる。
ファンタジー作品なんかでは、もちろんそういうキャラクターが出てくるのでおかしいことは別に何も無いのですが、何かいつもの観劇と感覚が違って居心地が悪い。

ある理由でひきこもりになった女の子とその友達。
女の子のしているギャルゲーが作品のキーワード。
ゲームのキャラクター達が現実世界に出てきて、友達と一緒に主人公である女の子を奪い合うみたいな話。

書いてしまうと単純な話っぽいですが、とてもよく出来ていました。ラストはツーパターン用意されているらしいですが、少なくとも私が見たラストはちょっとびっくりした。
はい、ハッピーエンドでしたと思わせた後で、意表をついてくる。うまく終わらせるなあ。あれで作品に対する感想が一挙に好評価になる。
前日に売込隊ビームを見ており、この劇団も意表をついたことをよくしてくる。脚本を作る人が頭いいんだなと思っていましたが、ここも負けていない。

とにかく楽しい時間を過ごすという点では文句なし。

旗揚げ公演だし、記念に役者さんの感想を。

たるきりねさん。私も役者さんのブログにコメントさせていただくことがあるのですが、りねという名前でよくご一緒することがあり、どんな方なのかなと思っていましたが、だいぶ印象が違った。声が低いからかな、役の印象もあるのだろうが、しっかりした冷静な女性のイメージ。笑顔をもっと見たかったな。

大牧ぽるんさん。団長さん。ボケもツッコミもこなし、作品の中心にいる感じがするのはさすが団長さん。明るく元気な印象はあるけど、この方もしっかりしてるなあという感じ。逆に笑顔の印象が強すぎて、真剣な表情が少し曇って見える。

高羽しろさん。大人っぽい。要は美人さん。だからきつい表情の方がしっくりくる。

宵河くろさん。個性的。表情は一番豊かな印象をもった。ギャップのある役どころだからか頭には残りやすい。

ぼんてん・べすさん。これは役のイメージだろうが、かわいらしい。若い役者さんを見る時に決めていること。目を見てキラキラしているかを確かめる。特に意味は無いけど。この方だけがキラキラしてた。

一生懸命、作り上げたということは自然に伝わってきます。年齢ではないでしょうが、若い方達で公演をするということはきっと大変なこと。そんな大変な思いで出来上がった作品を観劇させていただいたことには素直に感謝しています。だから、安易に悪いことを書いて批判する気はありませんが、少しだけ気になったことを記しておきます。

見終わってまず感じたことは、いつも拝見しているような劇団の公演はこれまでに積み上げてきた数多くの経験や苦労のもとで出来上がっているのだなあということ。この劇団はそのレベルに向かって走り出したところなんだと思いました。つまり、舞台セットのような物理的な点からアクションシーンのような役者さんの絡みなど、普段見ている作品に比べると粗さみたいなものがすごく感じられるということです。まあ、これは仕方が無いところで、始めからそんなもの求められても困るというところでしょう。でも、客はそれを妥協したりしませんから。

一番気になったところは、私だけが感じたんでしょうか、芝居が途中で止まります。セリフや動きにおかしな隙間があって、引き込まれそうになっているところが急に戻ってしまいます。多分、間合いかな。特にみんなでセリフを合わせる前に顕著にそれを感じました。無理に合わせようとしているような間があるので、何かしらけてしまう。これはとても嫌だった。

偉そうなことを書きましたが、私の感想は別にして、多分ご本人達もまだまだ上を目指せると思ってるはず。
向上心が人一倍強そうな方達がそろっているみたいでしたから、これからの公演でもっともっと素敵な作品を見せていただけることを信じています。

最後に、芝居以外の段取りというんですかね。ぐだぐだになったことを気にされていたみたいで、帰り際に石田1967さんにも「ぐだぐだで申し訳ない」とか言われました。
これは全然いいですけどね。何を気にすることがあるのか。
ベテランのスタッフさんも少ないのでしょうし、色々なことで後手後手にまわることは当たり前。
楽しんでくださいという気持ちがあれば、何の問題も無い。
その気持ちの強さは十分に感じられ、とても楽しい時間を過ごせました。
作品を見せることが第一目的ではあるのでしょうから、不本意かもしれませんが、この点が一番褒めたたえたいところです。

次回公演の予告編もされました。
正直、こっちの方が面白そう。今回の作品は少し、事前知識がいりましたし、おじさんは対象年齢外っぽかったので。

素敵な作品を期待しています。
立派な旗揚げ公演を終えられたこの劇団への応援をこめて。

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コメント

こんにちは!激団しろっとそんのスタッフ、霜月すが子と申します。
この度は激団しろっとそん旗揚げ公演にご来場いただき、誠にありがとうございます!
こんなに長く感想を書いていただけるなんて感激ですo(^▽^)o
感想を書いていただけると本当に励みになります。ありがとうございました。
これからも「楽しみ楽しませまshow」という言葉をモットーに邁進しますので、私たちの成長を見守って下さると幸いです。
では、これにて失礼します。

投稿: 霜月 | 2010年5月26日 (水) 12時39分

>霜月すが子さん
コメントありがとうございます。
無事、公演終えられたみたいで、お疲れ様でした。
初日しか拝見できませんでしたが、たくさんの方を楽しませたことと思います。
役者さん、スタッフさんの元気な姿を拝見して、こちらも楽しい時間を過ごせました。
次回は30×30ですね。
楽しみにしています。

投稿: SAISEI | 2010年5月26日 (水) 13時50分

どうもありがとうございます!
励みなる長文で本当にありがたいです!

確かにおっしゃるとおり、楽しませたい!という気持ちは強かったとは思いますが、そこはそれ。
やはりそれ以上の何かを、そこに残したい!と考えたりもするのでございます!

また劇場であった時にお話をさせて下さい♪
うふ、今後ともまたよろしくお願い致します。

投稿: 石田1967 | 2010年5月27日 (木) 01時24分

>石田1967さん
コメントありがとうございます。
スタッフとしてご活躍、お疲れ様でした。
せっかく長文書くなら、もっと一番感動した脚本の魅力を伝えれれば良かったのですが、うまく書けないんですよね。
申し訳ないです。

きっと何かは残していますよ。
あの狭い劇場から溢れるぐらいのものを。

願わくば、DVD出して欲しいな。
もう一度、しっかり見たいし、もう一つのラストも楽しみたいです。

では、また劇場で。
ありがとうございました。

投稿: SAISEI | 2010年5月27日 (木) 07時47分

happy02観劇ブログ、ありがとうございます。
団長の大牧です!
こんなに書いていただけるなんて、びっくりしました。
本当に本当にちょっとずつ自分達が出来ることをしていきたいと思います。
またよかったら応援しにいらしてください。
これを読んでもっと頑張れると思わされました!ありがとうございます。

ミクシーにもいますので良かったらhappy02
では!後日に失礼しました。

投稿: 大牧ぽるん | 2010年5月27日 (木) 20時41分

>大牧ぽるんさん
コメントありがとうございます。
旗揚げ公演お疲れ様でした。
劇団員やスタッフの方にだらだら書いてしまった文を読んでいただいて、大変恐縮です。
とても頭のいい作品でかなり感動しています。
役者さんも元気でかわいらしかったし、とても楽しめました。
益々のご活躍、客席から応援しておりますので頑張ってください。

投稿: SAISEI | 2010年5月28日 (金) 15時19分

とゆうか娘さんがいらっしゃったんですねhappy02paper

また素敵な劇団が1つ生まれたようでよかったですshine

投稿: MIO | 2010年5月29日 (土) 14時43分

>MIOさん
俺より年上だもん。
普通いるよ。
この劇団はいいですよ。
客のことをしっかり考えることが出来る劇団にハズレはありません。きっと関西を代表する劇団になります。
その時、旗揚げ公演から俺は見てるんだけど、あの頃より・・・とうざいトークが出来る日を楽しみにしています。

投稿: SAISEI | 2010年5月30日 (日) 03時02分

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