熊野古道小辺路の旅 まとめ
第1日目:本宮大社~十津川 15km
第2日目:十津川~三浦 19km
第3日目:三浦~大股 17km
第4日目:大股~高野山 17km
計68km
伊勢路に比べると距離は3分の1ですが、ずっと山の中でつらい旅路でした。
実は伊勢路を制覇して以来、朝鮮人街道や東海道の旅も開始していたのですが、やっぱり神々の住むと言われた熊野が懐かしく、決行したのがこの小辺路の旅です。
この時期は転職をもう決断しており、さらに父のALS(筋萎縮性側索硬化症)が深刻化していく頃だったので、何か救われたい気持ちも強かったように思います。
「転職先でうまくいきますように」、「父の病気の進行が止まりますように」、これは旅路の中でお地蔵さんにお願いしていたことです。この旅のあと、数ヵ月後に転職しますが、まあこれがうまくいかないこと。会社は倒産するは、次では全く仕事が合わないはで、何か怒りに触れたのかと思ったぐらいです。
ついでに父の病気も普通に進行していくし・・・。
それでも、今、こうしてブログを書いている現在、仕事はごちゃごちゃがありながらも、まあ幸せにやっています。最近は、ちょっと先がどうなるかが不安になっていますが、それでも、こんなに楽しく仕事出来るんだなあと思いながら過ごした時期があるのも事実です。
残念ながら、父の病気の方は、思ったとおりにいっていませんが、そちらは私が転職先でうまくいく方に力を使ってしまったのかもしれません。最後の最後まで親孝行できませんでした。
この路は、ちょっとした修行にも使われるようです。制覇した喜びよりも、一歩一歩進んでいく喜びを感じることが重要というのが、ゴールで高野山のお坊様に言われた言葉です。
歩ききった時、その言葉の重みは何となくですが感じられたような気がします。
今はもう忙しくなって時間がとれず、歩くことは無理ですが、また落ち着いた時にでも歩いてみたいです。
古来からの神仏の教えが自然の中に残る高野山、熊野の路を、より成長した自分がどう感じながら、どういう気持ちで歩くことになるのかが楽しみです。
そのためにも、健康に気をつけないとね。
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コメント
お坊様が言った、『制覇した喜びよりも、
一歩一歩進んでいく喜びを感じること』
とてもいい言葉ですね~☆
ほんとにお言葉の通りなんですが、
意外と感じれない事ですもんね(*^-^)
投稿: mio | 2010年4月 4日 (日) 20時38分
>mioさん
修験道でも、その教えの基で厳しい道を歩くみたいです。
まあ、確かにゴールした一瞬よりも、一歩一歩の重みは大きいように思います。
いい言葉なんだけど、ちょっと生意気な坊主だったんだよね。
投稿: SAISEI | 2010年4月 4日 (日) 21時19分