MOTHER【ピースピット】100418
2010年04月18日 HEP HALL
結局、4回も観ることになってしまいました。
同じ作品を何回も感想書くのはなんですが、自分の観劇記録も兼ねたブログなので、少しばかし。
3/3初日感想:http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2010/03/mother100304-60.html
3/7千秋楽感想:http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2010/03/mother100307-1d.html
4/16追加公演初日感想:http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2010/04/mother100416-58.html
感想は、もちろん何回見ても感動するし、素晴らしい作品であることを再認識したということに尽きます。
ただ、思ったままに今日、感じたことを書きます。あくまで素人の個人的な感情です。この3日間、全力で頑張ってこられた役者さんはじめ、関係者の方々を非難する気は毛頭ないことだけはご理解の上、読んでください。
2カ月弱の間、この作品にファンとして観劇に関われたことはとても嬉しく思っています。
終演後、まず思ったことは、明らかに、初日の方が良かった。さらに、4回拝見した中で、すごいなと感じさせるオーラみたいなものが一番小さかった気がしています。
3/3の初日は、何の情報もなく観劇して、何という作品なんだという感激がありました。さすがはピースピットという感心でいっぱいでした。
3/7の千秋楽は、自分自身がもう一度観れる喜びに加え、これで終わりだからより最高のものを見せてあげるみたいな表現者側の意識もすごく高いような気がして、その場に立ち会えた感動で涙をこらえるのに必死でした。
4/16の初日は、さらにその感情が強くなります。さらに追加キャストまで用意して、レベルをもっと上げてしまうという無限の可能性に畏怖の念すら抱くぐらいでした。後輩も連れて行ったので、何か自分が誇らしげに感じるという勘違いまで起こしています。
今回は、勝手にそう思ってるだけかもしれませんが、初日に拝見した時より、セリフも聞き取りやすくなっていたり(HEP HALLは大きいのでいつも聞き取りにくい。初日は音楽が邪魔だったりした)、舞台の前の方で演じられるので役者さんが見やすかったり、顔をこちら側に向けて表情が分かりやすかったりなど、技術的な点で観劇しやすいようにしているように感じました。
でも、理由は分かりませんが、上述のとおり、初日に味わったぐらいの大きな心の揺さぶりはありませんでした。自分の考えを無理やり支持するようなことを書くと、劇場で涙を流されている方も、少なかったと思います。初日は周囲の大半が泣いていましたし、最前列の方なんて、体が前のめりになって嗚咽してましたもの。今回は少なくともそれは無かった。
私が単に4回も観てしまったので、少し飽きが出ているとか、惰性で観劇しているとか、あまのじゃく的な考えで何か細かなところで無理からダメ出ししているとかなどがあることは認めます。しかしながら、本当に表現する側に何ら変化が無かったのかということには疑問を感じざるを得ません。
役者さんの感想は3/7千秋楽の感想でほとんど書きましたので、今回は追加キャストの方々を少し。
ナゾハヤトの片岡百萬両さん(ミジンコターボ)。この役以外の至る所でも存在感がありました。最近拝見した劇団の公演や一人芝居とかでその大きさは感じていますので、楽しみにしていました。
ナゾハヤトは虐待を受ける隼人の可能性の一つですが、彼のセリフが非常に心に残っています。産まれる前から、この子を虐待すると決めている母親などいない。全ては愛から始まっている。でも、その愛がゆがんだ結果こうなった。子供の可能性は子供にだけあるのではなく、母親にもその可能性がある。というような内容だったと思います。この作品の意味するところを深く突いているような気がします。
小雪のお母さんの山根千佳さん(TAKE IT EASY!)。優しさとともにきつさを持ち合わせるお母さんがよく合っている感じでした。それよりも、やはりこの方はダンスですね。振付がこの方なのですが、やっぱりすごいですね。とにかくかっこいい。踊りなど何ら分からない素人ですが、明らかに飛びぬけた感じがします。
HYT4の方々も何人か出演されていました。今回でだいたい顔と名前が一致しましたね。これで、どこかで客演されてもきっと気付きます。
シニハヤトの辻裕美さん。クールで無表情なイメージ。
攫われた母の伊藤結さん。しっかり者だけどバタバタしたイメージ。
少女つるのの野下真歩さん。かわいらしく頼りないイメージ。
とりあえず、このイメージで頭にインプットしておきます。今後、観劇するうちに自分の中でこのイメージが変わっていくのも観劇の楽しみの一つなのです。
CHILDRENのパンフレットを持っているので、今、確認しながら書いているのですが、辻さんは全くの演劇未経験者なんですね。観劇したことも無いそうです。いきなり、こんな作品からスタートしてすごいですね。アーリーエクスポージャーといって、早いうちから大きな仕事をさせると将来大物に育つそうです。名女優になるかもしれません。今のうちからチェックしておきましょう。
ここまで書いて気付きましたが、初演で出演されていた福島果林さんがいない。都合が付かなかったのかな。独特の風貌で飄々としたキャラクターが目を引いてしまう役者さんなんですけどね。まあ、また何かに出演されるでしょう。
長々と書きましたが、初演・追加公演とこの2か月弱をとても楽しませていただきました。脚本・演出の末満健一さんのブログに書かれていましたが、役者さんや関係者の方々の努力なしでは追加公演はありえなかったようで、これが実現でき、観劇させていただけたことに改めて感謝します。
ミジンコターボの片岡百萬両さん、SUN!!さん、劇団赤鬼の岡本拓郎さん、橋爪未萠里さんは今週末にも公演があります。そんなタイトなスケジュールの中、頑張っていただけたわけです。
役者さんが無理だと言ったり、劇団のお偉い方がダメと言っていたら、いつ出るか分からないDVDを待つしかなかったわけで。そう思うと本当に客としてもラッキーでしたね。
だから、客側の感謝の気持ちとして、出来るだけ都合付けて、上記劇団の今週の公演は観に行きましょうね。私も頑張って、日程調整中です。
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コメント
自分のバイオリズムとかも、
きっと関係あるんでしょうね~ヽ(´▽`)/
演じる側も、回数を重ねるうちにあーだこーだなって
軽くスランプなのかもwww
基本いいものを作られる方々だと日記を読んでて
感じているので、その気持ちを忘れるくらいの
いいものを次も見せてくれますよっ☆
投稿: mio | 2010年4月21日 (水) 18時35分
>mioさん
まあ、120点か140点かというぐらいの話なんだけどね。
公演中の役者さんのブログ見ると、いつももっと良くすると書いているから、こちらも過剰に期待しちゃうんだよね。
投稿: SAISEI | 2010年4月21日 (水) 19時40分