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2010年4月 1日 (木)

<DVD>ぼくらのいもうと【中野劇団】

昨年の4月に劇場で拝見した作品。

当時は相当感動したんですよね。まだ、観劇して間もなかったので、舞台が二つに分かれて同時進行という演出に。これが演劇ってやつかとずいぶんテンション上がって、帰路についたことを覚えています。

舞台は同じマンションの二つの部屋。
一つは、女性が住む部屋。そこに会社の部下の男がいきなり訪ねてきます。何やら、勝手にパソコンをセッティングして、どこかの部屋を盗撮しているようです。大事な客が来るから帰れと言ってもいっこうに帰る気配がありません。それどころか、その男の友達までやってきます。
一方、もう一つの部屋。ネット仲間のオフ会が開かれています。ネットで反響を呼んでいる小説「天空」。天空高校というところを舞台にした淡い恋を描いた作品です。屋上の黒板を通じて文通のように気持ちを伝えあった、お互い姿の見えない恋です。この天空高校が自分たちの母校なのではないかという書き込みがきっかけで集まったのです。その中に一人の女性。カメラを隠し持っています。この女性、もう一つの部屋の男の妹です。
妹をオフ会に侵入させ、その様子をたまたま近くの部屋にあった会社の女性上司の部屋からモニターしているわけです。そして、その男、実は小説「天空」の作者。
「天空」はたしかに実話だったのです。その時の女性を探し出すために、オフ会から何らかの情報を得ようとしています。
オフ会は進んでいきます。その会話からだんだんとあることが分かってきます。そして、探している女性は・・・

説明的なあらすじで分かりにくい。

見ているとそれほど複雑ではなく、話はすいすい入ってきます。

この作品のすごさはやはり、計算しつくされた設定でしょう。あらためて、DVDを拝見してもうまいこと作るなあと感心します。

あとは、役者さんのキャクター設定が上手。オフ会とかオタク風の個性ある人がたくさん出てきますから、特徴的な役作りができる役者さんじゃないと見ている方は混乱しますから。そのあたりが、非常にうまい配役であるように思います。

この劇団は短編集と称した10分程度のショートコメディー演劇も面白いですが、この作品のようなしっかりしたものでも十分楽しませてくれます。

題名がなんで「ぼくらのいもうと」なんだろう。オチとかにも全然関係ないんですよね。この次の公演も「義理の夫」というおかしな題名で短編集作品でしたが、それも全く作品に関わりがなかったんです。

こんな作品を作るぐらいなので、天才肌なんでしょうね。素人には奥深さがまだ把握しきれません。

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コメント

あたしなんとなくオチがわかったかも

想像ですがまた話しますねっ

あたしも好んで参加してるコミュがあるんですけど、さすがにオフ会にいく勇気はないなぁ

行ったらきっと楽しいんでしょうねっ

投稿: mio | 2010年4月 1日 (木) 13時07分

>mioさん
この文章でオチが分かるなんて、頭いいなあ(゚0゚)
実際会ってみたい気持ちもあるけど、何かちょっとね。
演劇関係の他の方のブログ見ていると、明らかに劇場でそれっぽい人がいるので、声かけたいけど、なかなか勇気が。

投稿: SAISEI | 2010年4月 1日 (木) 17時14分

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