余熱【劇団 軽演劇部】100424
2010年04月24日 インディペンデントシアター1st
旗揚げ公演ですが、賞を受賞されたり有名な方達で立ち上げた劇団のようです。
今週は見たい公演がいっぱいで大変です。土曜日の夜はKOKIAのコンサート、日曜日は劇団赤鬼で埋まっており、土曜日の昼間しか時間がありません。大好きなテノヒラサイズ、好きな役者さんが出演される劇団ぺーさん's13、最大の演劇イベントLINX's。
テノヒラサイズは先週観劇した公演のちょっと変えたバージョンでDVDも出るはずなので、外しました。LINX'sは昨日観劇しているのと、公演時間が長く下手するとコンサートに間に合わない可能性があるので、これも落選。劇団ぺーさん's13は、申し訳ないですが、またの機会ということで。
これらの劇団の観劇を断腸の思いであきらめての、この劇団の観劇です。
こちらの勝手な都合でハードルあげるのも何ですが、楽しませていただかないと、上記劇団にも申し訳がありません。
結果は・・・。
最後が不満です。話も微妙な男と女の恋愛感情をうまく描いており、役者さんも魅力的。ずっと、面白く楽しく観劇していて、最後までは自分の判断に間違いが無かったことを疑う余地は無かったのですが。
脚本・演出の考えなのでしょうが、残念ながら私とはちょっと合いませんでした。
(以下、ネタバレを含みますので、日曜日に観劇予定の方はご注意ください)
舞台はアパートの一室。登場人物は5人。
別れてもう一月が過ぎたのに、諸事情により同居を続ける男と女。
男は、中年まじかで恐そうな風貌ですが、ひょうきんなところもあり、それが魅力的な人です。メイドカフェの店長をしています。
女は、心に何か悲しみやつらさを持っているようですが、それを表に出すことはなく、飄々としており冗談ばかり言っています。
店長の後輩で女の友達である関係をもつ男。女が別れたことを知り、揺れ動いているようです。女のことが前から好きなのです。でも、本当に別れ切っていないこの二人のことを考えたり、自分に恋人がいることもあって、告白できないでいます。
男の恋人。男が前からこの女のことを好きだと知っており、別れたことを知ってから変に意識した態度を取るようになってしまいます。それが二人の関係をぎくしゃくしてしまい、悩んでいます。昔、妹に恋人を奪われた経験があり、少し神経質になっているところもあります。
男の恋人の妹。あっけらかんと男と付き合う女性です。店長の店で働いており、不倫をしている悩みを店長に相談しています。でも、思わせぶりなので、店長は単なる相談相手だとは思っていない様子。
この5人が、ただ普通にアパートで出会うわけではなく、初めは全くお互いのことを知らなかった状態から、話が進む中でそれが明らかになっています。
そして、互いの微妙な恋愛感情を出す中で、笑いながらも切ない雰囲気になっていくわけです。
最後は、・・・。
予想はもちろんできていたけど、何でこんな感じで終わりになっちゃうのみたいな感じで終わります。ただ、よく考えると、より現実的な話としては正しい結末かもしれません。それだけに、モヤモヤする。
これが短編ならそれでもいいのですが、2時間近く見ていると登場人物に感情移入しますから、終わった後も、こちらとしては感情移入した登場人物のこれからの気持ちを引きずってしまい、何とも後味が悪いです。これを計算しているのかもしれませんが、どちらかといえば、コメディータッチで話を進めているのだから、もう少しほんわかして欲しかった。
目を引いた役者さんは、みなさん各々魅力的でしたが、多くの方はイトウエリさん(劇団そとばこまち)を挙げられるのではないでしょうか。
妹役です。かわいらしい風貌で、毒舌を平気で吐くキャラクターは何とも面白く、場を盛り上げてくれました。女、男の恋人、妹のガールズトークの10分間ぐらいは、完全に客の注目を独占していました。私もその一人ですし、私の後ろの人ははまっちゃったのか、その後も笑いが止まらず、ずっと笑いをこらえていました(理解できるので、OKですが、ちょっとうるさかったです・・・)。
最後だけが個人的に納得できない以外は非常に魅力的な作品でした。まだ、モヤモヤが残る。バッドエンドならそれでいいですし、ハッピーエンドならちょっと期待を持たす終わり方でも結構。どちらか分からず、かつどうなのかがはっきりしない終わり方だけが、少し不満な作品でした。
劇団としては、とても魅力を感じていますので、次回公演を期待しています。
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コメント
最後だけ!!って!!www
おしいですね~★
でも内容はよかったみたいですねっ(◎´∀`)ノ
ほんと、観劇とお仕事のバランス上手にとってますね★
少々観劇の方が6:4ぐらいな気はしますけどっヽ(*≧ε≦*)φ
投稿: mio | 2010年4月25日 (日) 15時47分
>mioさん
あらためて考え直してみたけど、この終わり方以外は話として無理かもしれない。
こういう時はエピローグをつけて、希望を持たせて欲しい。
今日も午後ずっと観劇していて、ちょっとお疲れです。
今日は、真剣に観劇を捨ててもう一度KOKIAを立ち見で行こうかと悩みました。
投稿: SAISEI | 2010年4月25日 (日) 23時19分