きみはあかつきの星、夕暮れ鬼とテディベア【片岡百萬両】100407
2010年04月07日 インディペンデントシアター 1st
私のお気に入り劇団ミジンコターボの座長さんの一人芝居。
とにかく声が出なくなるくらいすごいという演劇関係の感想ブログを幾つか拝見し、御本人のブログにも演劇関係者に稽古を休んででも見に来て欲しいという熱い思いがあるようなので、急遽観劇です。
感想はすごかった。面白いとか良かったとかを飛び越えました。
一人芝居の二本立て。
一つは、スリ師をテーマにした、ちょっと昭和初期をイメージさせる落語っぽい作品。
もう一つは、女の子の大切にしているぬいぐるみ視線での物語。こちらは再演みたいです。
感想ブログのとおり、何か不思議なオーラに会場が包まれていました。一人芝居という独特の緊張感が客側にもあるのでしょうか。
間に入る10分間の休憩もなぜかみんなおしゃべりをあまりせずに静かに次の作品開始を待つというような異様な雰囲気。
圧倒されているんです。恐らくは役者の片岡百萬両さんに。
この作品をものすごく稽古したというのはもちろん分かります。それよりも、演劇というもの自体を愛し、それに対する熱意を作品という形でぶつけてこられた感じです。それがあまりにも大きいものだから、客も受け入れるのに精いっぱいだったのではないでしょうか。
あらすじを書いていませんが、実はぼや~っとしか覚えていないのです。緊迫感高まる観劇に途中、頭がくらっとなって。この人は、何てすごいものを持っているんだろうとか考えたりしてしまい、途中話が抜けていたりします。
今回は作品を楽しんだというより、役者の片岡百萬両さんを楽しんだ感じです。
今のタイミングでこの観劇ができて良かった。仕事などでイライラしている時期なので、こういう一生懸命な人を見るのが何よりも薬になります。
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コメント
すごいオーラの持ち主ですね

この作品はきっと劇場で見るにかぎるんでしょうねっ

一時でも、素晴らしいものに触れて、イライラした心が落ち着いたのならよかったっ
投稿: mio | 2010年4月 9日 (金) 22時11分
>mioさん
カーテンコールでも、たどたどしい話し方でしたが、演劇に対する熱意や客への感謝の気持ちがしっかり伝わって素敵な役者さんでした。
自分もこういう気持ちをいつでも持てればイライラがずっと無くなるんだけどね。
投稿: SAISEI | 2010年4月11日 (日) 10時42分