＜DVD＞悪辣 The Dirty Play【ピースピット】

先週あたりに届いたピースピットの期間限定通信販売で購入したDVD。

昨年の7月に劇場で拝見して、次公演の「TRUMP」の会場でDVDを購入する予定があっという間に売切れてしまったという作品です。

生きるためには何でもやる悪辣と呼ばれる者たちが活躍する混沌とした世界。・・・・

え～っと、これ、あらすじ書くのは無理です。3時間半以上の大作の上に、脚本が天才的な頭脳を持つ末満健一さんですから。本当にすごい作品なので、内容の抜けたこと書いて質を落としたくないですし。観劇した人にしか分からないということで。

とりあえず、DVDを購入されるといいのではないでしょうか。といっても、1/31で期間限定通信販売終了していますね。でも、きっとTAKE-noble演劇ビデオ館というページで販売すると思います。私も、ほとんどの作品をここで購入しましたから。

役者さん全員がとにかくかっこいい。殺陣のシーンなどは圧巻です。椅子や傘を使って、そういうシーンをさらに効果的にするんですが、下手なCGよりよっぽどすごいですよ。

話も比較的緩やかに進んで、少し笑わすなどの遊びが入る1幕から、話がどんどんつながっていき、真剣モードに入る2幕と流れがうまく計算されています。長丁場で最後は観劇する側も疲れそうですが、その頃には食い入るように見てしまいます。劇場でもそうでしたが、DVD鑑賞していても同じでした。

あらすじが無いので分かる人しか分からないででしょうが、最後、幼馴染の4人の悪辣達とその子供時代の4人が混じって剣を交わすシーン。素晴らしいの一言。

そして、悪辣たちの不器用な男の生き様とそれを色々な形で見守る女たちのやり取りが至るところに出てきて、ちょっと泣けます。

気になった役者さんは、たくさんいるのですが、今回はこのお三方を挙げておきます。

劇団壱劇屋の大熊隆太郎さん、竹村晋太郎さん、安達綾子さん。
昨年末からすごい作品を連続で見せていただいているので、すっかりお気に入りになっている劇団です。
ゴゴのコブチャ：（http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2009/12/091209-9809.html）
じんぐる蔵：（http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2009/12/halljack-eb40.html）
オパフェ：（http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2010/01/post-e7ae.html）

劇団ブログも拝見しているのですが、最近次回公演の「マフィアの行進」の予約が不調らしく、自分たちは華がなくて、まあまあしか面白くないから人気が無いだとか書かれていたので、応援しておきます。住んでいる所のお隣の市を活動の場にされているので、なにか愛着もあるのです。

何が華がないことか。大熊龍太郎さんは、ひょうひょうとした男前っぷりを生かしたかっこいい役をされていますし、竹村晋太郎さんは、不器用で悪辣になりきれない巨漢だけど優しい感じのいい役。安達綾子さんはかわいいのに妖艶な女郎に心の奥に傷をもった悪辣のまだ純粋だった頃の楽しい少年時代を見事に演じられています。劇中に壱劇屋宣伝の時間枠もらって、面白い劇団あるあるネタを披露までして、注目されている証拠ですね。

数多い関西演劇界の一流どころの役者さんが集まったこの作品でも十分目を引いているように思いますけどね。きっと、今後も楽しい作品を供給してくれることと思っています。

そう書いた割には、次回公演の予約をまだしていません。申し訳ないですが、多分ギリギリで大丈夫だろうとか思ってしまうんです。過去に拝見した公演の客入りの感じから・・・。

悪辣DVDと一緒に購入したもの。ようやくDVDが片付きました。3時間半ですからね。

あとは、悪辣や昔の公演のパンフレット。「BOOK」とかいう5部作の作品もあります。これは、他の方のブログを拝見した限りでは名作らしいです。DVDは残念ながら、まだまだ販売しないようですので、せめてパンフレットをと思って買っています。実は一番のお気に入りの役者さんが出演されているので、はやくDVD化して欲しいんですけどね。結構ボリュームがあるので読むのしんどそう。
右下はこの悪辣でも出演されている丹下真寿美さんの限定カレンダー。流れで一緒に買ってしまいました。でも、この方はきっとすごい女優さんなんだろうなと思っています。役のたびに雰囲気がコロコロ変わりますから。かわいい・かっこいい・綺麗・・セクシー・・・。カレンダーの12枚の写真も様々な雰囲気を出されています。これもどこ貼っておくかな。
悪辣の主題曲もいいので、買っておけば良かったです。

ピースピット次回公演は3月です。こちらは予約を既にしたので楽しみです。