ビックスターブルース(再)【劇団暇だけどステキ】100220
2010年02月20日 芸術創造館
昨年の7月に劇場で拝見した作品の再演です。
最優秀劇団賞を受賞されて、再演が決まったようです。初演の時は、観劇を始めて半年ぐらい。役者さんも何となく見たことがあるようなぐらいでした。そして、なぜかストーリーをほとんど覚えていません。でも、面白かったという記憶だけはあります。
今回は、出演されている役者さんの大半を知っていますし、お気に入りになった方もいます。もう一度、確認するためにも観劇をしました。
まず脚本が井上キホーさんだったんですね。この方、大好きです。ものすごく味のある演技をされるんですね。もちろん今回も。
今、人気のアイドル3人グループ「トアレビーナ」。そのメインの女の子が急に辞めると言い出します。
「えんどうの会」という怪しい宗教集団。金のなる豆を高額で売ったり悪質なことをしています。実はその幹部が女の子の父親なのです。洗脳されている父は宗教集団の宣伝塔にするために、娘を入信させようとし、娘も父のためにいうことを聞きます。怪しいことは分かっているので、他のメンバーに迷惑をかけたくないというのが辞める理由だったのです。
一方、トアレビーナの大ファンの男。追っかけをしているある日、奇妙な男たちに出会います。トアレビーナのその女の子をあらゆるものから守るために結成された正義のストーカー集団、「ASSC」。
辞める事情を知った彼らは、女の子を救うために活動を開始します。
だいたいこんな感じ。この後は、ドタバタでめちゃくちゃなことばかり起こって、最後はめでたしめでたしです。
あらためて拝見しましたが、素晴らしいの一言です。魅せるというエンターテイメント作品として。
個性的な役者さんが勢ぞろいですが、この方たちにはどなたも負けるでしょう。ストーカー5人組。
井上キホーさん、山本雅貴さん(ホネつき数珠`s)、堀真也さん、高橋明文さん(シアターシンクタンク万化)、五馬さとしさん(劇団ひこひこ)。
言えば、変態5人組。皆さんそれなりのお年で、少なくとも若手ではないのに、オタクをあんなに熱烈に演じられると、もはや感動すら覚えます。
そして、やっぱり西原希蓉美さん(曖昧コード)。アイドル役。歌手も実際されているらしく、作品中も何回か歌われます。あの愛らしい笑顔に特徴的な甘い声、もう抜群。
ただ、初演の時は何も思わなかったんですよね。その後、特攻舞台Baku-団(現 ステージタイガー)の公演で客演されていたときに、やっぱり歌われてその清涼な雰囲気と声にやられたんです。いいかげんなものです。
初演の時も気になっていたのですが、おさみきさん。ヤクルトおばさんの役でちょこちょこ出てきて隠れキャラみたいな感じなんですが、多分アドリブで面白いこと言われるんです。太めという自虐ネタが多いみたいですが、初演の時はある意味納得して見ていましたが、今回はちょっと違和感が。要はやせられたんじゃないかということです。女優さんも大変ですね。体型を悪い形で維持しないといけないこともあるわけですから。
初演をしっかり覚えていないので定かではないですが、ストーリー自体は変わっていないようですが、小ネタがかなり追加で盛り込まれていると思います。少なくとも、初演よりももっと面白くなっています。
最優秀賞を受賞しても、なお、さらに上を目指す劇団のポリシーに拍手です。
次回公演は9月。新人さんも出演される予定です。楽しみがまた一つ増えました。
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コメント
熱狂的ストーカー集団が出てきたのに笑っちゃいました
ざくっと聞いてるだけで楽しく観劇できたのが分かります
投稿: 魔呼斗 | 2010年2月21日 (日) 16時47分
あっ
劇団暇だけどステキさんだっ
なんかこの劇団名だけ忘れないんですよね
投稿: mio | 2010年2月21日 (日) 19時50分
>魔呼斗さん
ここは面白い劇団なんです。
実際見ると、本当にストーカー集団のキャラは面白いですよ。
>mioさん
前もそう言ってたね。
実際に、素敵な劇団です。
観劇して幸せな気持ちになれる劇団の一つです。
投稿: SAISEI | 2010年2月21日 (日) 23時03分