<DVD>Santa×Cross 2008【劇団SE・TSU・NA】
昨年見た作品の2008年バージョン。(http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2009/12/santacrosssetsu.html)
クリスマス作品ですから、正月早々に見るのも時期ズレですが、あまりほっておくと見なくなると思い、鑑賞しました。
それと、あるブログで2009年版は2008年版よりも質が落ちた、普通レベルアップするよう改良加えるのにダメではないかという厳しいご意見が載っていたので、自分はどう思うかなと興味を引きまして。
結果は、ある意味でブログのご意見どおりに感じました。どっちが好きかと言われたら、たしかに2008年版かも。というか、はっきり書けば、確実に2008年版の方がいい作品だと感じました。
設定は基本的に同じ。
見習いサンタクロースとトナカイのコンビが4組。その4組が同じ家にプレゼントを配達するというバッティングが起こってしまいます。ただ、そこに2009年には無いキャラクター、その家に泥棒に入ろうとサンタクロースのかっこうをした人間が加わります。もうひとつ、2009年版はサンタとトナカイが各々非常に個性的。そのコンビが絶妙なかけあいをする面白味があったのですが、2008年版はトナカイがほぼ無個性です。とりあえず、各々のサンタに一匹ずつ付いていますといった感じ。
サンタ達はその家の子供が一番望むプレゼントを渡そうとします。2009年版はそこでかなりのバトルを繰り広げ、話を盛り上げますが、2008年版はそれほどのバトルはしません。それよりも、その家の子供の切ない願い事に関して話を広げていきます。サンタクロース達に悲しい宿命があるというところは同じ。
世の中には一度もプレゼントをもらうことができずに死を迎える子供たちがたくさんおり、それに対して何もできない無力さをサンタクロースは嘆きます。でも、今、目の前にいる子供の願い事をかなえようと全員で力を合わせて奇跡を起こそうとするというストーリーは全く同じです。
それをどう見せようとしているかという点で大きく異なっているように思います。
2008年版は純粋にストーリーとして、2009年版は役者の力で作品を作り上げたという感じでしょうか。
所々の設定は違うといえ、かなり変わってしまうんだなというのが結構驚きです。
それぞれの楽しみ方で見ればいいのは確かで、あとは個人的な好みによるものが大きいでしょうね。
再演とはいえ、全く異なった楽しみを味わえるのは、ある意味演劇の楽しみの一つです。
こうなると2007年版もDVDを買っておけば良かったです。まあ、次回公演の時にでも入手します。
今月末に楽しみにしている公演、ミジンコターボという劇団のダメダメサーカスという作品があります。これも、初演は2006年。きっと違った魅力があるのでしょうね。2006年版は、まだ観劇を始める前で見たことがありません。劇場で見た後、DVDを購入して違いを確かめてみようと思っています。今からそれが楽しみです。
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コメント
演出ってすごいですよね★
見せ方でぜんぜんかわりますもんね~♪
しかし、お正月だってゆうのになんだか
SAISEIさんと毎日逢ってるみたい(。・w・。 )V
投稿: mio | 2010年1月 2日 (土) 20時51分
>mioさん
演出家は確かにすごいね。
どんな能力を磨いてなるのかね。才能かな。
普段何しているかを書いているから嘘つけないね。
残り少ない休暇を満喫してください。
私はとりあえず、3日は休みです。
投稿: SAISEI | 2010年1月 2日 (土) 22時06分