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2010年1月17日 (日)

<DVD>ベリー・ベター・ストーリー~それはチョコレートのように~【コメディーユニット磯川家】

今日は劇場に行きたかったのですが、ちょっと体調不良で断念です。

昨日、観劇はしごをして無理をしたのが響いています。

コメディーユニット磯川家の次回公演の本チラシができたみたいです。昨日の劇場で配布されていました。

2/4~2/14で三本立て。全部見ないといけないので日程調整が大変です。

前回公演「TEACHER」を拝見した時に、次回公演を予約すると過去公演DVDがもらえるので既にチケットは購入済みです。しかも、大阪・東京どちらも見に行き、もらえるDVDが違ったので、どちらでも予約をしてしまい、三本立て×2を見れるという状態です。

次回公演は客演もすごいですよ。関西でご活躍中の役者さんばかりです。楽しみですね。

この劇団はお気に入り中のお気に入り。関西演劇を紹介するなら、まずここを見せるべきと、実際に友人を連れて見に行った作品が「TEACHER」です。2009年度も私の中ではベスト1。(http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2009/12/k2.html

鑑賞したこの作品は、まだ観劇初期の頃、あんなに面白かったのに最後泣けてしまうという話に、なんて素晴らしいんだろうと感動したものです。演劇にどんどんはまるきっかけになった作品の一つです。

当時を懐かしみながら、鑑賞です。

舞台は会社の休憩室と喫煙室。
その日はバレンタインデー。チョコを意識した男たちが喫煙室に集まっています。
ぱっとしないもてない男がアタフタして喫煙室に入ってきます。聞くと、社内一の美人からのチョコがロッカーに入っていたと言います。一緒に食事をというお誘いの手紙付きで。
友人たちの後押しもあり、男はその美人の女性に本命かを聞きに行きます。結果は本命。
悔しがりながらも喜ぶ友人たち。でも男の表情はさえません。自分では不釣り合いだという気持ちがあるからです。
そんな中、美人の女性の幼馴染が本社エリート社員の視察ということで会社に来ます。
ちょっと天然で純粋な美人の女性は特に気にせず、昔どおりにその幼馴染と仲良く話をします。
それを見てますます、男は自分ではダメだとすねるようにあきらめます。
もう少し男の気持ちを考えるべきと他の女性社員から責められる美人の女性。自分の本当の気持ちはどうなのかとはっぱをかけられる男。
二人が付き合うのはもう無理のような状況で、互いの友人たちの後押しで喫煙室に二人きりになります。
あなたのことが好きだという女性。それを拒絶する男。
でも、いつも「一緒に歩きたい」「一緒にいたい」「一緒に・・・」という気持ちを持っていた男は自分の気持ちを爆発させて、大事な言葉を相手に伝えます。

これだけでは、面白いとか感動するとは思えませんか。それは文章が下手だからです。見れば、絶対感動するはずです。

面白い要素は、この話の流れに携わる脇役的な人達が作り上げています。

個性的な男の友人たち、美人の女性の同僚、不倫をしている上司、互いにライバル視しているが恋愛感情もある上司たち、・・・、この方たちが、話の流れの中にうまい具合に入り込んで、作品を単なる恋愛が実るまでの経過だけのようなものにはしていないのです。

劇団特有のスピード感もあり、テンポ良く話が進みながらも、終始笑いがある。最後には、さえない男がいい演技で自分の気持ちを伝えるので、少し涙が出てしまうわけです。

DVDで見てもやっぱり同じでした。いい作品です。

ところで、次回公演のチラシを見たところ、東京に拠点を移すみたいですね。

観客動員数も関西演劇界ではトップクラスみたいです。万を期しての東京進出ということでしょう。

やっぱり、関西だけでは食べていけないんですかね。昔のことはよく知りませんが、いい劇団はどんどん東京に拠点を移してしまうみたいです。

多くの役者さんが仕事を別に持ちながらも、過酷な稽古をこなして、素晴らしい舞台を見せてくれているという実態を考えれば、演劇のことだけを考えて生活するためにも、東京進出は必須なのかもしれません。

もちろん東京でも頑張って、応援するよという気持ちはありますが、残念だとか言葉は悪いですが裏切られたみたいな感情も正直湧いてきます。

ファンとしては、観劇して応援するしかありませんからね。歯がゆいところです。

次々回公演も7月に決まっているようで、これは東京のみの公演。しかも3本立て。東京まで見に行くしかありませんね。仕事の都合さえつけば、多分行きます。東京に行っても、関西発の素晴らしい劇団であることは変わりません。関西演劇を観劇する私としては、この劇団の観劇経験があることは誇りですから。

大阪のことも忘れないよということでしょうか、4月にはコントライブをするみたいです。これは大阪限定みたいです。

ピースピットの末満健一さんのブログを拝見したところ、今年は関西の大きな劇団がいくつから東京に進出するらしいと書かれていました。この劇団が、その中の一つだったのですね。あとはどこなのかな。好きな劇団だったら、複雑な気持ちだなあ。

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コメント

何でもなさそうなストーリーを

面白く見せちゃうってすごいですね☆

演出の賜物ですなっ( ̄ー ̄)ニヤリ

拠点を大阪→東京・・・。

寂しい話ですね(/□≦、)

やっぱり東京に行けばたくさんのエライ人たちに

見てもらえる機会が多くなるんですかね???

残念ですけど、応援するしかないんでしょうね。

投稿: mio | 2010年1月17日 (日) 20時56分

>mioさん
まあ、私のやってる肌の再生医療もやっぱり東京ですしね。
世の中は東京を中心に回っているのは確かでしょうね。
そういう考えで大阪に戻るのを拒否していた時期もありましたが、やっぱり大阪はいいですけどね。

投稿: SAISEI | 2010年1月17日 (日) 22時48分

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