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2010年1月22日 (金)

<アルファリポ酸>ALS(筋萎縮性側索硬化症)

今週は父の入院先や昔の病院通いで忙しかった。

もうALSとしては末期症状なので、期待はできないのですが、アルファリポ酸点滴をやってみようと思いまして。

本来ALSの治療に使われるものではないので、自由診療になり病院によっては拒絶されます。また、点滴なので看護士さんの負担も大きいですしね。そのお願いを色々としてきたのです。

私は再生医療関係のクリニックで肌の再生治療を行う細胞培養技術者です。(http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2009/12/post-bcc7.html

そのクリニックの院長はもう20年以上、がん治療に携わってきた方です。常に最新治療を取り入れ、最後まで絶対にあきらめない先生なんです。結構、お医者さんは新しい治療をやりたがりますが、リスクが大きい場合はやはり躊躇されます。責任問題ですからね。現実問題、開業医などの場合は問題起こせばおしまいですから、わざわざ危険を冒す必要はありません。お医者さんだって、生活していかなくてはいけませんから。

でもがんとかの場合は患者側が求めることも多いですよね。極端な言い方すれば、もうこのままでは死んでしまうから、失敗してもいいからやってくれと。もちろんリスクはしっかり検討してもらわないといけないのですが、必要以上にリスクあるからと言われて、既存の治療だけではほぼ治る可能性がゼロのままです。そういうリスクが比較的大きい治療を十分検討して、ずっとやってこられている先生なんです。誤解が無いように書いておきますが、本当に検討のうえに検討を重ね、熟考のうえでです。治療が終わる21:00頃の後、ご飯食べて、勉強してみたいな生活です。普段顔を合わさないので、メールでその日の報告をしていますが、返信くるのがいつも2:00とかになっています。

そんな先生にずっと勧められていたのがアルファリポ酸。この薬剤自体でALSの治療をした臨床実績はそれほどないと思います。でもやってみようと思っています。なぜかを説明します。

どんな薬かというと、抗酸化力のある化学物質です。要はビタミンCやEとかと同じような働きを持っています。

活性酸素というのがありますね。私もそんなに詳しく書けませんが、人間が活動する過程で必ず出来てしまうものです。これが結構悪さをして、体を傷つけるのです。特に罪の意識が無く、見境なく何でもやっつけます。だから、いい面としては、体内に入ってきた細菌とかもやっつけます。でも、自分の細胞もやっつけます。いわゆる暴れ者。傷つけることだけが生きがいみたいな奴です。

でも代表的にはSOD(スーパーオキシドジムスターゼ)という酵素が、これを抑えつけてくれます。暴れ者を改心させる感じです。どうしても出来てしまう数多くの暴れ者を、改心させてまわるのですから、それはもう忙しい毎日でしょう。ですから、SODだけに頼るわけにはいきません。普段食べるものの中に入っているビタミンCやEも同様の働きをします。だから、こういう物もできるだけ体外からヘルパーとして入れて、援護射撃してあげなくてはいけないわけですね。

さて、ALSの原因はまだ解明されていませんが、いくつか分かっていることもあります。まず、遺伝性のALSはSOD遺伝子に変異が起こっているそうです。つまり、体内でできた活性酸素を抑える力が弱いので、調子に乗った活性酸素がこともあろうか神経細胞を傷つけてると言われています。それにALS患者は統計的にビタミンEの摂取が少なかったことも調べられているようです。

要は活性酸素をなるべく除去してあげれば、神経細胞の殺戮も少しはおさまるのではということです。ビタミンC、グルタチオンなどが効果があることはこういうことに由来していると思われます。(http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2009/12/als-1079.html

リルテックと併用してよく使われるラジカット(エダラボン)なども、多分同じでしょう。

アルファリポ酸のいいだろうと思われるところは、ビタミンCやEの数百倍の抗酸化作用があること、体内の分解されたビタミンCを再生する能力があることなど。抗酸化作用系の薬剤では能力が高いのではないかと考えています。

肝心の治療ですが、本日OKが出ました。臨機応変な対応をしていただけて良かったです。

進行を遅くするような効果はもう末期だから期待していませんが、ラジカットなどでは痛みが和らぐとか爽快感があるとかいう臨床効果も聞いています。同じような効果が出たらありがたいなと思っています。アルファリポ酸もパーキンソン病が治ったとか、糖尿病が治ったとか、床ずれが緩和したとかいう効果も報告されていますので、きっと神経難病ALSにも効果があるはずです。

期待していないとか言いながらも、手が5cmぐらいでいいので、もう一度動かせるようになったらなんて思ったりもして。

2月ぐらいから週2ペースで3ヶ月ぐらいする予定です。う~ん、5月か。正直、もたない可能性も高いな。残念ですが、時すでに遅しかも。

状況はまた報告します。

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コメント

なにか少しでも変わるといですね!!

こうゆう風に聞いてるとほんとに

先生はいいひとですね☆

SAISEIさんの周りの方はほんとにいい方ばかりで

羨ましいです☆

投稿: mio | 2010年1月24日 (日) 19時11分

>mioさん
おかしな人ばかりだった時期もあったけどね。
ここ1年はたしかに人に恵まれている。
多分、熊野古道効果です。
だから、ずっと読んでるといいことがあると思うよ。

投稿: SAISEI | 2010年1月24日 (日) 21時34分

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