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2010年1月11日 (月)

煌光 愛と感動のオンステージ【極楽歌劇団】100111

2010年01月11日 studioZAZA

作品の内容自体がそうなのだが、昭和大衆活劇といった感じでよかったです。演劇は大衆の娯楽であるということを証明しているような楽しい作品。観客もご年配の方も多く、老若男女に愛される作品・劇団でした。

前回公演「落語の国のプリンス~与太郎的アホのすすめ」を劇場で拝見して、古き良き大阪らしい演劇をされる劇団という印象を持っていました。それを今回は再確認した感じです。

舞台は昭和初期。戦争がどんどん現実化していくような時代。

道頓堀少女歌劇団はトップスター元祖煌光(きらめきひかり)の引退、初代・2代目の襲名公演を行っています。そこに特高が。女性ばかりの歌劇団はいけないと軍人と芸人の男をメンバーに加えさせます。

特高の本当の目的は、逃亡中のこの劇団の監督を捕まえること。監督が赤の思想を持っている容疑がかかっているのです。そのために、監督の恋人、煌光の娘役を見張るために男たちを投入したわけです。

でも、男たち、特高は一緒に稽古をしていく中で、煌光の純粋な歌劇に対する愛情を理解していき、監督とその恋人を逃がすための大公演を計画します。そして、・・・。

煌光役には日本OSK歌劇団の俳優さん(洋あおい、友麻亜里、希望なつ紀)。踊り、動き、声、セリフの言い回しなど、すごくかっこいいです。歌劇ファンの気持ちが少し理解できますね。宝塚歌劇団と違うのは、コミカルな動きや間で笑いをとったりするところ(宝塚歌劇もそんなことするのかな?見たこと無いので定かではないですが)。どことなくお高そうな雰囲気の宝塚に比べて、ちょっと大阪・大衆らしい感じがします。私はこの歌劇団を知りませんでしたが、母曰く、ダンスですごく有名らしいです。それは宝塚歌劇も一目置くぐらいに。

作品ストーリーの流れはいいし、途中入る踊りはそのたびには拍手が起こるぐらい素晴らしいもの、そして劇団役者さんたちのちょこちょこ入れ込む笑い。終始飽きることなく楽しませてくれるエンターテイメント作品でした。

とても楽しんで劇場を後にしましたと書きたいところですが、劇場を出る時は相当不快でした。もし、作品内容まで悪ければ、クレームの一つぐらい言って帰ったかもしれません。

理由は子供です。公演中、終始ドタバタしたり、話したりしている子供がいたんです。これは仕方がありません。踊りとかは楽しめても、ストーリーまでは楽しめる年齢では無いですから、退屈にもなると思います。でも、どうして親がそれをほったらかしなんでしょうかね。自分が子供の時に映画を見たりとか静かにしないといけない時に、騒いだら睨まれたり、叱られたりしましたけどね。それが恐いので静かにすることを覚えましたが。公演主催側も一声かけるべきだと思いますよ。たまにありますけど、今日のは結構ひどかったですから。公演終了後、どんな親なのかなと顔を見ましたが、アホそうな顔をしていました。子供がかわいそうですね。アホな親に育てられるほど不幸なことはありません。

あと、赤ちゃん連れてきたところが、泣いちゃったりもしてまして。こちらは上記と違って本当にしょうがないですけどね。赤ちゃん連れは来るなでは、親がかわいそうですしね。難しいところです。子供は観劇ダメという劇団は結構多いですが、きちんと見れるならばOKでしょうし、親がどうしても連れて来ざるを得ない時には許してあげて欲しい気持ちもあります。

劇団によっては子供連れが可能なステージを限定しているところがあります。この劇団のように老若男女のファンを持つようなところは、検討してほしいと思います。



あと、おまけ。

studio ZAZAは初めての劇場でした。道頓堀の中座くいだおれビルの4Fです。

くいだおれと言えば、くいだおれ人形。本日も元気に活躍していました。写真を撮ろうと思ったのですが、すごい人ごみで。

帰り道、せっかくなので法善寺横丁へ。
ここには水掛け不動さんがいます。そして、大阪名物の夫婦善哉が有名です。
ここは一人前頼むと二杯のお椀に分けて善哉が出てきます。
仮にカップルで行っても、これを分けて食べると縁起が悪く、別れてしまうそうです。
だから、二人前オーダーしないといけません。

食べようかと思いましたが、人一杯。しかも一人ですからね。ちょっと無理ということで、写真だけ撮って帰りました。

Dscn0185

( ̄ー ̄)ニヤリ

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コメント

夫婦善哉を食べる際は私をお呼びくださいやんし


確かに宝塚が笑いとってる姿はぜんぜん想像つきませんねっ


しかし、本当に叱れない人が増えましたね
子供に躾として教えないのはとても可哀想な事なのに。
何にせよ、マナーを守ってもらいたいですね

投稿: mio | 2010年1月13日 (水) 21時22分

>mioさん
元は松竹歌劇団みたいだから、笑いも取れそうですね。
さすが大阪文化です。
ところで、人のネタを黙ってぱくったことで罰が当たったのか、風邪でとてもしんどいです。
今週は大事な仕事があるので、しばらく禁酒して体調を戻しているところです。

投稿: SAISEI | 2010年1月13日 (水) 21時58分

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