急襲キルフィールド【デス電所】100108
2010年01月08日 ABCホール
今年初めての観劇。約2週間ぶりだったけど、毎週のように観劇していたので、ものすごく久しぶりに感じた。
結論から言うと、可もなく不可もないような作品。厳しい書き方をすれば、今ひとつだったなあという感じ。期待が大きかったので少し残念。
この劇団は現在売り切れで購入できない「輪廻は斬りつける(再)」以外のDVDはすべて鑑賞済み。実際に劇場で拝見するのは初めてというちょっと変わった形の観劇になった。
DVDを拝見する限りでは、社会風刺を取り込み、ちょっとブラックな形に作り上げた作品を演じられている。でも、役者さん一人一人が芸人さんのように笑いをとられたり、思いっきりはじけて演じられるので、暗い感じは無い。観劇する側に色々と考えさせる要素も散りばめられているので、作品によっては難しい印象を受ける。
似た印象を受けた劇団が「悪い芝居」。こちらは昨年2回劇場で拝見した。
今回はこの「悪い芝居」の役者さんが3人も客演しているのでそれも楽しみの一つだった。
舞台は温泉街。二つの宿屋が競い合っている。片方はおかみさんと番頭さん。もう一方は経営者の父と兄・妹。お互い秘密をもっている。
そこにやってくるお客さん。出来の悪い弟とそれに人生を縛られている姉。謎のカップル。
そして、温泉観光協会のお偉いさん。
その人たちも何らかの秘密を持っている。
その秘密はやがて抑えきれないガスのように吹き溢れ出し、破滅へと導かれていく。
見て思ったのは、デス電所の公演なのに、何か客演の方が目を引く。合同公演みたいな感じになっており、少なくともこれまで見たDVDとは違う印象を受けた。
前回公演から1年以上空き、メンバーも何人か脱退されているので、これが新しい形としての再出発ということなのだろうか。お得意のデ~ス電気ショック、とかいうデス電所のテーマも今回は歌って踊られなかったし。結構楽しみにしてたのに。
再出発だとすれば、私としてはちょっと残念。以前の公演をDVDではなく劇場で見たかった・・・。
「亜沙子の剥製が路地裏の彼方に」とか「残魂エンド摂氏零度」などは素晴らしい作品だったのになあ。
劇場で配布されたチラシでは次回公演4月。でも東京だけみたい。
色々な考えをもって、劇団としての道を進まれるということでしょう。何か取り残された感じがして、ちょっと寂しい。まあ、勝手にDVDだけで劇団にイメージづけをしてしまっていただけかもしれませんが。
最後に、客演された悪い芝居の山崎彬さん。自劇団の公演では脚本や演出で忙しいからなのか、あまり出番が多くないのですが。今回はたっぷり見れました。作品やインタビュー記事を見ていて個性豊かで独特の雰囲気を持っている方だなあと思っていたのですが、今回は芝居をしている姿もじっくり見れて良かったです。やっぱり演技も個性があり、人を引きつけるなあと感じました。
とりあえず、デス電所は次回もう一度観劇。今回と同じ印象を受けるならば、観劇の最優先候補からは外します。と言いながらも、多分見に行きますけどね。
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コメント
たまにありますね~(;´Д`A ```
すごい期待しすぎて着地が悪く感じるのって。
でもそれだけDVDがよかったってゆうのも
すごいと思います♪
投稿: mio | 2010年1月 9日 (土) 14時30分
>mioさん
他の人のブログ見てるとそれなりに高評価なんだよね。
でも過去のDVDの方がもっともっとすごかったと思うんだけど。
何か劇団としてのにおいみたいなものが無くなってるような気がするんだけどな。
投稿: SAISEI | 2010年1月 9日 (土) 22時05分