メソセラピー
メソセラピー。一般的にはメスを使わない、痛みの無い治療のことです。
これまでに書いてきた肌細胞注入療法も一応このカテゴリーに入ります。
(http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2009/12/post-bcc7.html)
(http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2009/12/post-29e0.html)
一応と書いたのは、厳密にいうと、最初、皮膚を米粒ぐらい取る時に、少しだけメスを使うので。
注射を使いますけど、でも痛みが無いのは本当です。ものすごく細い針を使いますからね。もちろん個人差はありますけど。
しわやたるみに効果があるというヒアルロン酸。これを皮膚の中に入れ込めば、衰えた皮膚がある程度復帰すると言われています。化粧品で配合されているのを使っているという方も多いのではないでしょうか。別に悪く言うつもりは無いですけど、化粧品では皮膚の表面に塗っているだけ。皮膚のバリア機能をバカにしてはいけません。外界からのあらゆる刺激から私達を守ってくれる最前線のバリケードです。そんな外からの物質を安易に入れ込んだりは決してしません。
ヒアルロン酸は御存じのとおり、皮膚の大事な成分の一つ。保湿効果で一般的に知られていますが、その他にもこれがあると皮膚の細胞が動きやすくなるので、より新陳代謝が高まり、皮膚の若返りが起こるとされています。
皮膚のちょっと深いところに注射でブチュといれます。どろっとした液体なので、少し針は太くなりますが、麻酔はクリームを塗ってするはずなので痛みはまあ大丈夫だと思います。でも、入れすぎには注意です。「肌細胞注入療法」の記事でも書いたように、細胞を入れるわけではないので、入れすぎれば分解されるのを待つのみ。極端にいえば、お岩さんみたいになるくらいに入れれば、分解されるまでそのままということです。
今やこのヒアルロン酸注入は一般的になって、どこのクリニックでもやっているみたいですね。一言アドバイスとしてはヒアルロン酸のメーカーもチェックしてください。一般的になれば、安くて粗悪なメーカーも出てくるのがこの業界の常です。個人的にはQ-MED社などはまず間違いなしではないですかね。高いみたいですけど。
じゃあ治療を受けて見ようと思っても、注射ってやっぱり抵抗ありますよね。こういう仕事をしている私ですら、注射は嫌いです。特に採血なんかは調子が悪いと貧血起こしてしまいます。
最近の科学の進歩はめざましいものがあります。注射をしないでも何とか有効な薬剤を体の中に打ち込むことができるようになってきました。
そこで、そんな機械を一つ紹介します。
「メソアクティス」という機械です。医療機器なので一般的なエステとかでは扱うことができません。
この機械、電気刺激を皮膚に与えて、一時的に皮膚に小さな穴を開けるんです。その瞬間に目的の薬剤を入れ込むという仕組みです。
顔に専用の液体とヒアルロン酸など入れたい物質を塗ります。ペン先みたいな棒で格子を描くように顔の表面をなぞって、その後、よくあるローラーで顔全体をマッサージしながら入れ込んでいく仕組みです。
電気なので少しピリッとする方もいるみたいですけど、注射よりはましではないでしょうか。
この装置のいいところは、体のどこにでも使えるところ。だから、おなかに脂肪分解剤を入れて痩身や豊胸などにも効果があるとのこと。ビフォー、アフターの写真を見せてもらったことがありますが、6か月で見事な痩身効果が出ていました。まあ、最良の症例結果なんでしょうけど。
エステっぽいのでお医者さんの中には嫌がって使わない方も多いみたいですが、効果があると学会や論文で発表しながら患者さんに積極的に使用しているクリニックもあるみたいです。色々とノウハウがありそうなので、使いこなしている先生のところで相談を受けるのがいいのではないでしょうか。
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コメント
ボトックスとかはもう有名ですけど
まだまだ知られていないものですもんねっ
こうしていろんな人に見てもらえれば、
きっと口コミでひろがりますよっ♪
体験者は語るですねっ★
投稿: mio | 2009年12月24日 (木) 01時49分
>mioさん
美容は意外と余裕が無くなっている患者さんが多いんでね。
悪い言い方するとすぐ飛びついちゃう方が多いような気がします。
がんとかと違って、時間かけて自分にぴったりの治療を見つけて欲しいものです。
関係無いけど、「がん」と「癌」の違いって知ってる?
「癌」は体の表面にできる腫瘍のこと。人間の体は口と肛門が貫通した筒状だから、皮膚だけでなく、食道・胃・腸なども表面になります。
「がん」は「癌」も含めて、血液・骨などの腫瘍を含みます。
いつも読んでくれているmioさんへの豆知識でした。
投稿: SAISEI | 2009年12月24日 (木) 09時44分