ほうれい線

少し、仕事の話をさせていただきます。

（http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2009/12/post-bcc7.html）

しわやたるみを気にされている方はやはり多いです。特に女性は美に対する考え方がどうしても高くなりますから当然のことでしょう。

そういう方とお話しする機会が仕事上多くなりました。

目尻のしわや目の下のくまが気になるのはよく聞く話。でも、目尻のしわは表情じわですから、笑顔の時に目立つ分は魅力的にすら見えることがあります。老けている印象より優しい印象になることもあるのではないでしょうか。

目の下のくまは、多くは不規則な生活や疲れがたまっている証拠。体が助けのサインを送っているわけですから、これを無理に消すのではなく、生活を改める、ストレス解消に努めるのが自然の行動です。

それよりも、ほうれい線。これがけっこう曲者のように思います。

ほうれい線とは、鼻の横から口元（唇の両端）にかけて出るしわのことで、鼻唇溝とも呼ばれています。顔面の真ん中を走るしわで非常に目立ち、見た目の年齢や表情を大きく左右してしまうので多くの方が深く悩んでいるようです。男性でもこれのせいでだいぶ老けて見えてしまいますので、気になります。私も最近気になりだしました。

実は、ほうれい線は生まれた時から既にあります。若い時はしわが浅いので目立ちません。ところが、年齢を重ねるとだんだん深くなり目立つようになってきます。もちろん個人差があって、若くても深くて目立つ人もいますし、かなりご高齢なのにあまり目立たない人もいます。しかし、ほうれい線が深くなることは老化現象のひとつで年齢とともに必ず深くなっていきます。

一番の原因は頬のたるみです。
加齢や紫外線・ストレスなどの影響で肌や筋肉が衰え、重力に負けて垂れ下がってしまうのです。

肌や筋肉の衰えは細胞レベルのケアが必要になってきます。
なぜなら肌の衰えとは、肌を作る細胞＝「肌細胞」の能力低下と減少によって起きているからです。この肌細胞を元に戻してもう一度肌にハリを再生させることでほうれい線は薄くすることができます。

肌細胞注入療法はこのほうれい線を薄くするための治療の選択肢の一つです。

一つ実例を見せておきましょう（御本人の許可をいただいております）。

まず、ビフォー。65才の男性です。もうひと花咲かせたいと肌細胞注入療法を受けられました。何の花を咲かすのかは知りませんけどね。65才なので肌細胞を培養するのが大変でしたが、何とか大丈夫でした。

そして、アフター。6ヶ月後です。

まあ、写真ですから撮影の仕方などにより、いくらでもうまく出来てしまいますから、どう見るかですけどね。ただ、本当に改善したのだけは間違いないです。ほうれい線うんぬんより、肌にプリプリ感が出たのがよかったみたいです。しわ自体をターゲットにするのではなく、たるみを改善するということで間接的にしわも消えていくように思っています。

最近は美容業界も常に最先端医療を目指していますから、他の方法もたくさんあります。詳細は必ず医師に相談して、最適な治療を選択してください。場合によっては、頬のマッサージだけでも改善できるものかもしれません。新しければいいわけでもないですし、高ければいいわけでもない。そうかといって、古くからあったり、お手頃値段の治療を受けていればいいというわけでもないですよね。

単に若返りたいみたいな漠然とした要望では、よく分からない治療になってしまいます。昔の不老不死の霊薬みたいに、なんでもかんでも試してみるみたいなことになりかねません。ご自分の魅力を減らしているポイントがどこなのかをしっかり把握して、それを改善するような治療をしていきましょう。上記しましたが、しわは必ずしも消す必要はないと思います。笑顔の時に出る目尻のしわを消してしまうことは、あなたの優しい魅力まで消す可能性があるということも理解しておいてほしいと思っています。