KOKIA 心の灯りライブ vol2 in KYOTO 2009
2009年12月25日。人生初のライブ。
お気に入りの役者さんが好きという理由だけで、CD「pearl~The Best Collection~[Best of]」を購入。
でもすっかり気に入ってしまって、通勤の車の中で毎日聞いていました。
そして、ついにライブに行ってみようという衝動にかられたわけです。今週の月曜日の話です。
生まれて初めてのライブ。知っているイメージは全員立ち上がって、手を振りかざして大声をあげて踊り狂う。そんなこと私にはできません。やっぱり無理かなあと思いながらも、行ってみたいという気持ちも抑えられず、とりあえずチケットを購入。立見席しかありませんでした。好都合です。始めから立ち上がっているのですから、既に第1関門突破です。
チケットもとりあえず2枚購入。1人では不安ですが、誰かを誘って付いてきてもらえば何とかなるでしょう。
日が近づくにつれて、KOKIAのことを調べます。このライブは昨年も今回と同じ京都文化博物館で実施されたようで、その時の様子が数多くのブログに書かれていました。幾つか拝見します。
皆さん書かれていることは、とにかく泣けるということ。あの素晴らしい歌声に圧倒され、心が洗われるようになるみたいです。それにイメージしているライブとはちょっと違うみたいで、そんなノリノリを強制させられることもなさそうです。それよりも聞き入る感じみたいで、楽しいクリスマスソングの時に一緒に盛り上がるだけのようです。これはライブ初心者の私にとっては最高じゃないですか。我ながら、こういうことの選択眼は長けていますね。
ライブの日。朝からそわそわします。ライブ慣れした人には分からないでしょうね。楽しみ半分、不安半分というこの複雑な気持ち。
京都文化博物館。ライブのある別館ホールは旧日本銀行の京都支店です。いい雰囲気ですね。
立見席ですから指定座席の方が入り終わった後まで、中庭みたいなところで待たされます。緊張してきました。タバコを吸いながら、他のお客さんをウォッチング。どうやら若い層だけでなく、結構年配の方もいます。老若男女勢ぞろいといった感じでしょうか。
一人で待ちます。そうなんですねえ。結局誰も付いてきてくれなかったのです。この人脈の無さ・・・。最後には妹にまで断られましたから。昔は兄の私には絶対逆らわない子だったんですけどね。
どうでもいいですけどチケット。1枚は半券切られてないでしょ。
さて、立見席もいよいよ入場です。ざっと200人ぐらいかなあ。ヨーロッパ風のしゃれた雰囲気のホールです。確かにクリスマス、聖なる夜にはぴったりの会場でしょう。そして、皆さん、素晴らしい歌声に心を浄化させようと待ちわびている様子です。
照明が落され、ピアノ・ギターの人が入場。続いてKOKIA入場。もちろん、生の姿は始めて。というか、CDジャケットで見ただけです。ごく普通の女性という感じ。拍手が起こります。KOKIA、マイクを握り、歌い始めます。「Amazing Grace」。
圧倒されました。ホール内に美しい歌声が響きわたる。いや、突き抜けるみたいな感じかなあ。言葉では書けません。完全に聞き入った状態です。
その後も最初は楽しいクリスマスソングに、「白い犬と踊る夜」。明るく楽しそうなしぐさで歌われています。会場も楽しそう。もちろん、私も何か楽しい。まだ始まったばかりだけど、勇気を出して来てよかった。
「聖なる夜に」、「君をさがして」ぐらいでグッときます。本当に泣きそう。別に我慢する必要は無いんだけど、何かが決壊してしまうのが怖いので、こらえます。ここにきても、冷静さが残るのは性格ですね。
自分の歌で今年1年の色々なことを浄化して、来年もいい年になると思って帰ってもらえるようにと話されるKOKIA。その優しい語りにも少し感動。
「いつか誰かを愛した時」。あ~あ~。遂に泣いちゃったよ。ハンカチはズボンの中にくちゃくちゃになって入っているので出せないよ。指で涙をぬぐいます。ひとつ知恵袋ネタ。左手人差し指を怪我していて、包帯巻いてたんですけどね。これ、涙ぬぐうのにいいですよ。男だからハンカチ出してまで泣くのはちょっと恥ずかしい時あるでしょ。でもほっとけば、顔に涙がどんどん出てきちゃいますもんね。でも大丈夫。包帯が吸い取ってくれます。
最後、「心のろうそく」で終了。静寂に包まれたような中で、暖かい気持ちになったお客さんが拍手でKOKIAにありがとうを伝えます。
拍手鳴り止まず。演劇でいうカーテンコールですね。いいものをもらったんだから、何かをお返しするのは当たり前。それをもう一度お顔をという拍手で表せるならとずっと呼び続けます。
昨年のライブを書かれたブログによると、アンコールはしないことになっているみたいです。うん。このまま終わるのも自然かもしれないと思っていたら・・・。
弾き語りで「はじまり」。よく覚えていません。す~っと心の中で何かが消えていく感じ。
大満足で会場を後にします。京阪電車で帰らないと。途中、三条河原町交差点あたりで急に涙が。自分でもびっくりですよ。変に我慢なんかしたから、あふれ出てきちゃったんですね。心の浄化と言っていましたが、本当にそうだったんだと思います。デトックスですね。毒が涙になって出てきたんでしょう。
駅近くの道で自転車が倒れています。通行人は邪魔そうによけて通っていきます。自転車を起こし、近くに立てかけておきました。普段こんなこと絶対しない人間ですけどね。人に優しくしてあげたい、ありがとうと伝えたい、そんな気持ちになっていたのです。
素敵な1日でした。KOKIAはまた見に行こう。今度は座ってゆっくり。
なお、曲目は下記のとおり。ブログ「Thats why I was born KOKIAの歌に囲まれて過ごす毎日」、「Hello passing days 歌と愛に世界中が包まれて」より、拝借しました。KOKIAを昔からすごく愛しているような方みたいです。許可を得ていませんが、KOKIAを好きになった新米ファンがブログに書くためなので、きっとお許しいただけるでしょう。ということで、ありがとうございます。
Amazing Grace
Remember the kiss
白い犬と踊る夜
Have Yourself A Merry Little Christmas
Santa Claus Is Comin' To Town
Sparkling Christmas
I'll be home for Christmas(instrumental)
聖なる夜に~holy night~
Lacrima
クリスマスの響き
君をさがして
世界の終わりに
INFINITY
いつか誰かを愛した時
心のロウソク
アンコール
はじまり(弾き語り)
ピアノ 浦清英
ギター 松尾和博
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コメント
ほんとによかったんですね★
すごい伝わってきます・・・。
文章だけで、かなり欲してしまいますね♪
カミングアウトしますが、
今、実はあたし少し病んでて・・・。
誰かに聞いてもらいたいけど
基本的に相談して甘えるような性格じゃないから
誰にも言えなくて・・・。
今ほんとに辛いです。
投稿: mio | 2009年12月26日 (土) 18時46分
>mioさん
そうか~。
連れていけばよかったね。途中で帰ってもよかったんだし。最初のAmazing Grace聞くだけで、毒出せたと思うよ。
聞いてあげたいけど、きっと無理だな。
前、話していたように、男だから聞くと答えを出そうとします。ただ、聞くということができないのです。
でも甘えればいいじゃん。
女は甘える権利があるんだよ。
投稿: SAISEI | 2009年12月26日 (土) 23時15分