熊野古道伊勢路の旅 その3-1
第1日目(つづき)
三瀬谷に到着です。特急も停車する駅とあって確かにひらけています。宿もあります。が、どうもしっくりきません。距離は37km。時刻は16:00。
この先には三瀬坂峠という標高300mの峠があります。これを本日中に越えておくと、明日楽なのではないでしょうか。峠を越えたところには伊勢神宮別宮の滝原宮があります。きっとここよりもひらけているに違いありません。
足はかなり限界きていますが、先ほどの店で休憩したので少しはましです。それに、靴を脱いで靴下を乾かすとすごく足が楽になるという裏ワザも発見しました。これを繰り返せば、何とかなるはずです。
もう少しだけ先に進みましょう。ここです。最大の判断ミスは。
地図では三瀬坂峠がすぐなはずなんですが・・・。川が入り組んでいるため、思いっきり遠まわりをしなくてはいけません。途中、地元の人が話しかけてくれます。「今から三瀬坂峠越えは暗くなるよ。う~ん。まあ若そうだし大丈夫かな。気をつけて行きなさい。峠を越えた滝原という駅に宿泊施設があるはずだから。」
頼もしい言葉をいただき、少し安心して歩きだします。
峠の入口が分かりません。大丈夫なんでしょうか。
ありました。時刻は17:00.本当に日が暮れかけています。この峠を越えた頃には真っ暗になることでしょう。
疲れた体に峠越えは厳しいです。女鬼峠は標高100m、三瀬坂峠は300m。わずか200mの差がこんなにきついとは知りませんでした。もうほとんど四つん這いで必死に登ります。暗くなったらなったでと思っていましたが、山の暗さは本当に怖いです。もう何かに追われたかのような歩きで必死に登ります。
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コメント
もうほとんど極限な世界ですねっ( ̄□ ̄;)!
山の怖さ・・・。
文章で伝わりました
女はある意味怖いとかゆうからですよっ
"
投稿: mio | 2009年12月 7日 (月) 21時39分
>mioさん
コメントありがとうございます。
本当にこの時は不安で不安で。
こんな状態でも平然と構えられる大きな男になりたいものですけどね。
投稿: SAISEI | 2009年12月 8日 (火) 01時15分