熊野古道伊勢路の旅 その3-2
峠のてっぺんに到着です。距離は42km。時刻は18:30。ペースが極端に落ちています。隣には巡礼者供養塔があります。昔、峠を越えられなかった方たちを供養しています。怖い。逃げるように峠を下ります。
途中でちょうどいい杖を拾います。杖があると歩くのがすごく楽になります。こんなこと知りませんでした。だから巡礼の人とかは杖持ってるんですね。
ショックです。何もありません。ただ真っ暗な道が続くだけです。地元の人にだまされました・・・。しかもこの一帯は森です。滝原宮は森の中、いや森そのものみたいです。要は石とか山とか滝とかを神にして祀っているところありますものね。ここは森が神なんです。
でも森だから、何かガサガサ音がしたりして、怖くてとにかく早く抜け出したいと思っても、もはや足が完全に限界です。特に左足はしびれて2倍くらいの大きさになっているような気がします。歯を麻酔したときみたいな感じです。
途中に足神様の霊石の案内板があります。足痛に効くらしいです。この先300m・・・。今はこの森を抜け出すことが何よりも大事。300m分の足の負担をかけるわけにはいきません。神様の方から来てくれたらいいのに。ここはスルーです。
大きい国道に出ました。
国道と言っても車はほとんど通りません。店もありません。コンビニくらい無いのでしょうか。そういえば、朝おにぎりを買って以来コンビニを見ていません。熊野古道をなめていました。
もう左足が引きずるようにしか動かなくなりました。ホテルもありません。次の駅にとにかく到着すればどこかに宿があるでしょう。駅員に聞けばいいですし、最悪電車で移動もできます。
途中、大宮中学校がありました。グラウンドを照らすために、すごく明るい光があります。久しぶりに明るい所に出会いました。ここで休憩します。明るいと怖くないですから。しばし、学生時代を思い出します。もう気持ちは完全に後ろ向きになっています。
携帯。しばらく見ていませんでしたが、圏外です。森の中でも無いのに・・・。本当に行き倒れたらどうするんだ。
ようやく到着しました。公衆トイレじゃないですよ。JR阿曽駅です。距離は51km。時刻は20:30。でも無人駅。宿泊施設どころか民家一つ見当たりませんよ。
(つづく)
| 固定リンク
「熊野古道 伊勢路」カテゴリの記事
- 熊野古道伊勢路の旅 その43-2(2010.01.16)
- 熊野古道伊勢路の旅 その42-2(2010.01.15)
- 熊野古道伊勢路の旅 その41-2(2010.01.14)
- 熊野古道伊勢路の旅 その40-2(2010.01.13)
- 熊野古道伊勢路の旅 その39-2(2010.01.12)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
みおちゃんをなめてはいけません(´,_ゝ`)プッ
フルコンプってのは、全部目を通してこそっ!!
コメントを残してこそっ!!
ってなわけでございます☆
投稿: mio | 2010年1月17日 (日) 21時12分
>mioさん
「コメントがありました」というメールがたくさん入っていて、ウィルスかと思いましたよ。
もうどこにコメント残したか分からなくなってるでしょ。
まあ、ひまつぶしに遊んでいただければ。
投稿: SAISEI | 2010年1月17日 (日) 22時54分