ラビリンス【劇団ショウダウン】091220
2009年12月20日 インディペンデントシアター 2nd
前回公演の「ラジオスター」は劇場で、その時購入したDVD「雪月花」で、次回も見に行こうと決めていた劇団。8ヵ月ぶりぐらいのご対面です。
前作は、
占領下の日本でゲリラ放送を行う3人組。厳しい規制の中でもその放送を聞き続ける少女。その少女のために、必死に放送を続ける3人組たちの間には恋が芽生え・・・。
みたいな感じ。
今回は、
オーバードラッグでこん睡状態の少女。そこに現れた魔導師とともに父はその少女の心の中に入り込みます。心の中はまさにラビリンス。心の迷宮の中の少女が作り出した様々なキャラクター達と接する中で、少女の本当の気持ちを知ることになります。そして・・・。
基本的に先が読みやすく分かりやすい作品です。ハッピーエンドにどうもっていかれるかが中盤あたりで分かってしまうというところでしょうか。
悪く言うとひねりが無い単純な作品ということになりそうですが、もしそうだとすると2時間半近く見ている中で飽きると思うんですよね。私の場合は、基本的に2時間が精神的(集中がもたない)、物理的(お尻が痛くなる)に妥当だと思っているので、この時間は厳しく感じるはずです。でもそれは前回も今回全く感じませんでした。
多分、役者さんのちょっとしたかけあいが絶妙で作品に集中させてくれているんだと思います。
ひねりにひねって何回も見ないと作品の全体像が把握できないようなものよりかは個人的に好きです。必ず、愛の勝利みたいな感じでハッピーエンドというのもありきたりでしょうが、やはりいいものです。
現実世界ではこん睡状態の少女の弟、心の世界ではヤマネを演じられた寺本奈央さん。これまでは結構、心に残る重要なセリフを言われたり、どちらかというと真面目っぽい印象の役で拝見していたのですが、今回はヤマネ、かわいかったな。無邪気、けなげ、純粋・・・みたいな言葉を寄せ集めて出来上がるようなキャラクターになっていました。
心の世界で父と娘をかき乱す悪役?の林遊眠さん。この方は、何か独特なひょうひょう感があるんですよね。言葉では説明しにくいですが、わざとらしいイラッとするようなセリフ回しというのでしょうか。悪く書いているみたいになっていますが、決してそうじゃないです。そこがすごく魅力的でものすごく印象に残ってしまう方です。
最後にこん睡状態の少女役の内海麻有さん。失礼ながら全く覚えていませんでした。今、ネットで調べてみたら前作で猿役の方だったんだ。前作では、この猿が結構泣かせるポイントなんですよ。雰囲気があまりにも違いすぎて、気づきませんでした。表情豊かな素敵な役者さんでした。今回で確実に覚えました。
終了後、前作「ラジオスター」と面白かったご祝儀とこの劇団の勉強のために「ダークキャッスル」のDVDを購入。
次回公演まではこれで楽しませていただきましょう。
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コメント
どうやらお気に入り劇団の1つのなったみたいですね☆
1年間でここまでたくさんの作品をみると、
自分にあってるものもだいぶわかったんじゃないですか??
いいこといいこと♪
※この前のコメって、25日の事ですよね???
残念ですけど、仕方ないことですもんね(/□≦、)
またの機会に楽しみにしてますね☆
投稿: mio | 2009年12月21日 (月) 17時11分
>mioさん
来年が大変。
好きになった劇団を見に行っていたら。
自分には、単純明快な作品が合っているみたいです。
本当は高尚な戯曲みたいなものも理解できるようになれればいいのですが。
投稿: SAISEI | 2009年12月22日 (火) 09時06分